No.49 狐狸狐狸ばなし トムプロジェクト 本多劇場 

★★★★☆
千秋楽を観ました。
それと感激に来ていた矢口真里さんとキム兄を見かけました。矢口真里さんは小さくて可愛かった。普通にベンチに座ってました。キム兄はただのおっさんでした。
以下ネタばれ
兎に角、笑いが多い芝居でした。昭和何年だか分からないけど、相当前に書かれた戯曲。でも、ちっとも古臭くなく、笑わせて頂いた。
出演者
・おきわ:篠井英介
・伊之助:ラサール石井
・重善(法印):板尾創路
・又市:六角精児
・福造:廣川三憲
・綾野:野間口徹
・おまさ、看護婦:皆戸麻衣
・おりく:植木夏十
・おいね:サチコ
・おきん:小林由梨
・おそめ:真山章志
・甚平:大出勉
・医師:小林俊祐
演出
ケラリーノ・サンドロヴィッチ
作者
・北條秀司
個人的にはボケの二人が可笑しかった。又市役の六角精児さんと看護婦役の皆戸麻衣。
六角精児さんは風貌からしてボケ役なんだけど、こんなにボケられるとは思いませんでした。勿論、脚本の良さはありますが、あの間は役者の演技力でしょう。一番受けたのは:「桃太郎侍」を今まで「桃太郎待て」だと思っていましたよ。って台詞。袖に消える間際にボソッと言ったので、思ったほど受けませんでしたが、私はツボ。ゲラゲラ笑ってしまった。
皆戸麻衣さんは、ナイロン100℃の舞台ではそれほど目立つ役をやらないのであまり印象に残っていなかったんですが、今回の看護婦は良かった。患者さんにあだ名を付けるって設定。胃がんさんとか、肺がんさんとか。医者にそれってあだ名じゃなくて告知だよね。でも、死んじゃったからいいか。って言われてました。これだけ、ボケられるなら、本公演でももっと出番を増やしてあげて。
兎に角、周りの観客もバカ受けでした。ストーリーなんてどうでも良くなる。まぁ、結局狐と狸の化かし合いなんだけどね。いい脚本と達者な役者が揃えば、演出のケラさんも楽だったでしょう。千秋楽ですが、「犯さん哉」の脚本が半分しか出来ていないのでケラさんは観に来てませんでした。そうラサールさんが言うと後ろで植木さんがバカ受けしていた。笑っている場合じゃないよ。非常に楽しい舞台でした。星4つなのは、これだけ笑っていながら途中寝ていた私に対してマイナス一つ。寝るなよ。