No.8 Shuffle パルコ劇場

doradora05112005-04-24

★★★★★
非常に楽しい舞台でした。カーテンコールで主演の奥菜恵さんが「皆さん楽しんでくれましたか?私は楽しいです」と言っていた。そういうお芝居です。思想的な事も無いし、こ難しい事も無い。
舞台装置は3箇所に回り舞台を設置。倉庫の概観を模した装置。壁にはアメリカン漫画風なイラストが書かれていました。カラフルな舞台。
以下ネタバレ。
お話はこんな感じ。シャッフルというあだ名の刑事(伊原剛)が主人公。親友の刑事(三上市朗)が何年も追いつづけるある窃盗団。またもや窃盗団にしてやられた。その時の警備員(奥菜恵)は会社を首になった。なんだかんだでシャッフルと一緒に窃盗団を探す元警備員。
持ち前の調査能力で窃盗団のアジトを突き止めたシャッフル。しかし、その窃盗団の首領は物凄い美人。その美人にメロメロになっている間に窃盗団に逃げられ自分もビルから転落、怪我をして病院へ。奇跡的に外傷は無く直ぐにも捜査に復帰できるぞ!
そこへ親友がお見舞いに。「怪我が治り次第、君は引き続き操作を続行してください」?まるで係長のような物言い。なぜ?実はビルから落ちたショックで脳に障害を受け、人を別の人に認識してしまう病気になってしまった。親友に見えたのは係長で元警備員に見えたのは看護婦さんで犯人は元警備員に見える。これじゃ捜査は出来ません。そして何故か石野真子に見える人も登場。
シャッフルは実は石野真子の大ファン。目の前の人物を正しく認識できないという悲劇。端から見ると喜劇。面白かったです。
伊原剛さんはシャッフル役がいい感じで合っていました。あだ名の由来はシャッフルするように女性をとっかえひっかえ付き合う事から。ストーカーに追いかけられてました。
奥菜恵さん。元警備員。お父さんが格闘家らしく幼い頃から鍛えられている。動物以外には負けないと豪語する。実際に強い。しかし格好が酷い。色気も何も無い。髪にはガムが付いている。完全な3枚目。しかも博多弁。世の中には訛りのある女性に惹かれる「訛りフェチ」がいるそうですが、気持ちがチョッと分かりました。加えて眼鏡をかけていました。「訛りフェチ」「眼鏡フェチ」の奥菜恵ファンにはたまらない舞台だと思いました。
石野真子さん。ご本人の役で登場。でも、本当は別の人なので別の人の真似をしてました。昔のアイドルが着るフリフリの衣装を着てました。とても40過ぎには見えません。可愛かったです。
カーテンコールで歌を1曲!!曲は「ハートで勝負」「ワンペア〜、ツ〜ペア、スリ〜カード♪」です。この曲のタイトルを「シャッフル」だと思ってました。なのでこの芝居のタイトルは「シャッフル」・・・。間違ってました。
三上市朗さん。今日はチョッと情けない刑事役。抑え目な演技でした。
山内圭哉さん。スキンヘッドを効果的に使っていた。色々と笑わせてくれました。
風花舞さん。どっかで見た事があると思ったら「荒波次郎」に出ていた人でした。元宝塚だけあって発声が綺麗でした。窃盗団の首領の役。合ってます。
澤田育子さん。普通にしていると綺麗な人なんですが、今回は変な感じでした。他の出演者が可愛い系と綺麗系なので自分はこうした方がいいと思ったんでしょうか?
後藤さん。やはりあなたは天才です。楽しいお芝居有難う。
平田敦子さん。係長役は今後すべてあなたがやるべきだ。にくまんというあだ名を付けられようが。彼女が山内圭哉さんの物真似(入れ替わり)をするシーンがありました。個人的にはそこが一番笑えた。
最後に。後藤さんの芝居は小ネタが沢山出てきます。惜しいかな観に来ているのは90%女性なので受けないネタが幾つかありました。
私は分かりますのでドンドン小ネタを出してください。