No.12 SPIRIT 試写会 中野サンプラザ

doradora05112006-03-03

1.★★★☆☆←客観的な目で見た評価
2.★★★☆☆←思い入れを含んだ評価
http://wwws.warnerbros.co.jp/spirit/
宣伝を見ると、迫力のある闘いが息をつく暇も無く続く映画のように思える。しかし・・・。
以下ネタバレ
ストーリー

病弱だった少年は、やがて成長して天津一の格闘家となるが、その傲慢さゆえに恨みを買い、家族に向けられた凶刃によって悲劇のどん底に落ちる。いくつもの苦悩と、数知れない戦いの果てに、彼を待ち受けていたのは歴史に残る大舞台ー世界史上初の、異種格闘技。全世界から集まった屈強な男たち。会場に渦巻く興奮と野望。しかし、彼の胸にある思いは、勝利の栄光を掴むこととは全く無縁の、静かにたぎる情熱だった・・・。チラシより引用

4対1の圧倒的に不利な闘い。3人目まで撃破、4人目は日本人、田中安野(中村獅童)。そして画面は主人公(フォ・ユアンジャ(ジャット・リー))の幼少時代へ。格闘家の父を持ち、自身格闘技に強い関心を寄せるが、喘息のため稽古をつけてもらえない。ある日、父は試合で負ける(相手に勝ちを譲る)。少年はショックを受ける。成長して天津一と謳われる格闘家になった。そして、そこには人間的な魅力の無い、傲慢で人の優しさにも気が付かない男が出来上がっていた。天津一への最後のライバルと些細な事で決闘が勃発。相手を死に至らしめる。相手の身内の復讐により、何よりも大切なものを失う。ここまでが前半。先程も書いたが、全篇格闘とはいかない。実在の主人公が強くなる事を追求するあまり何もかも失い、そして純朴な人々と生活しながら、本当に大切なのは何か?それに気付き、そして協会を設立する。お説教臭い、とまではいかないが、教育的な映画でした。格闘シーンは流石に良かったです。でも、主人公に比べて対戦相手が弱すぎる。超人的な動きや秘技みたいなものは無いです。普通に闘って勝ってます。実在の人物フォ・ユアンジャの栄光、挫折、復活を当時の中国(清)を取り巻く状況を随所に入れながらうまくまとめていました。最後の闘いをする田中。中村獅童、良かったです。最初は日本刀で闘っていますが、インターバルを置いて空手?で闘います。一体この流派(九鬼神流)はどんな流派なんだ?気になる。