No.28 ワルツ〜隣の男〜 東京タンバリン 三鷹市芸術文化センター「星のホール」

★★★☆☆
http://tanbarin.sunnyday.jp/waltz&moon/
劇場を分割してそれぞれ違う芝居を同時に上演する。そんな設定に惹かれて観に行きました。
以下ネタバレ
劇場に入るとごくごく普通に舞台がありました。イメージでは、一つの劇場を真ん中で2分割してどちらも隣の舞台は観えないが、台詞や効果音は聞こえる、と思ってました。少し違いました。もう一つの方は目で確かめていないので何とも言えませんが、舞台装置(マンションの一室)の壁の部分が隣と接している様子。効果音は両方同時に使っている?役者は1度だけ隣の舞台から入ってきました。イメージを先行させすぎたので少々がっかり。もっと、この状態を効果的に使って欲しかった。
設定条件を抜きに、芝居自体の出来は?そこそこ面白かったです。取り立てて目新しい内容ではなかったが、数日前に見た「ゆれる」にある意味状況が似ている部分もあり、それと比較して楽しめた。
簡単にストーリーを言うと、主人公の男性とその婚約者。男性の昔からの友達、親友の男性。その親友が、男性の家に転がり込んできた。親友は舞台関係者。夢は映画監督。しばらくするとまるで自分の部屋のように振舞う親友。自分の友達も呼ぶ、しかも勝手に部屋でくつろいでいる。婚約者はその状態にイライラする。仕事が忙しく、結婚の準備もままならない。そんなこんなでややギクシャク。1年前に亡くなった男性の母親。母子家庭のせいか仲が良かった。しかし、母親と親友は実は過去に関係を持っていた。それを知ってしまった婚約者。そしてある日・・・・。腐れ縁で付き合っている親友。まるで軒下を貸して母屋を取られる、そんな状態。マリッジブルーでもないだろうが、男性の人間関係にやや困惑気味の婚約者。決定的な事が無くても上手くいかなかったんじゃない?そう思わせる雰囲気。どこにでもありそうな話し。女性から見るとこういう男性の友達関係と言うのは分かりにくいんだろうか?あんなことがあったのに結局まだ仲がいいし。脚本を書いたのも女性なので、この辺の人間関係は「よく分からん」っていう感じで書いたんじゃないだろうか?私は男性なので全然分かりますけどね。場所柄か、おばさん(私の母ぐらいの年齢)が多かった。分かったんだろうか?感想を聞いてみたい。隣の芝居も観てみたい。残念ながら予定が合わない。残念。