完読No.126 少し変わった子あります 森 博嗣 著 文芸春秋 


帯の文句

何故こんなにも、
あの料理店に
惹かれるのだろう。
少し変わった子が
いるだけのあの店に−。
甘美な沈黙、
そしてふいに訪れる衝撃!
極上の森ワールド。

夜と雨で混合されたマテリアルで固められたシールドは、分厚い断熱材のように作用して、一つの孤独が冷めないように優しく包んでくれる。
まるで胎内のように。

以下ネタばれ
私は多分、森博嗣さんが嫌いなんだと思う。でも、新作が出ると買ってしまう。殆ど、購入して読んでいると思う。いいユーザーだ(ただの、カモ?)。本の内容は、教授の独り言。かわったレストランに行き、かわった女性と一緒に食事をするだけ。本当にそれだけ。それが8篇の短篇に分かれている。篇というより章に近い。理屈をこねくり回しているだけのようにも思う。嫌いじゃないけど、嫌いじゃないけど、生理的に無理。でも、買う、読む。これは、何かに似ている。そう、アンチ巨人。実は、アンチが一番の巨人ファンだという、論理的な矛盾。私もアンチ巨人と言ってましたが、ナイターは殆ど見てました。昔はテレビで放送する野球は全て巨人戦だったから。知らず知らずのうちに巨人の選手を一番知っている事になる。それと同じ。違うかな?