逆説の日本史11戦国乱世編 朝鮮出兵と秀吉の謎 井沢元彦 著

私の日本史のバイブル的な本。既に11巻。学会に喧嘩を売っているような本。
この巻は、信長の死から秀吉の朝鮮出兵まで。興味深かったのは秀吉が天下を治めた過程。
一般的には光秀を倒した後、直ぐに統一したイメージあるが、その間色々とドラマがあった。
特に徳川家康との駆け引きは面白かった。中々挑発に乗ってこない家康に対して秀吉は自分の姉を嫁がせ(姉はその時結婚しているが離婚させられる)その姉を訪問する形で自分の母親を家康の所へ。訪問という形をとるが実際には人質。自分の母親を自ら人質に差し出したのは秀吉ぐらいではないか?
流石に重い腰を上げ家康は秀吉を訪ねる。この瞬間、秀吉天下統一達成。
戦国時代の歴史を考察する場合、信長→秀吉→家康と言う流れで考えるとすっきりとする、らしい。信長が戦国の世を平定するために様々な手をうった。
楽市楽座比叡山の焼き討ち等。経済、対宗教、対外国・・・・。
それを秀吉が引き継ぎ、家康が完成させた。
これを考えると小泉→X→Yにならないだろうか?
政治家の評価は一定の期間を経たないと出来ないと思う。
現時点では小泉政権は最悪だが、これを引き継ぐ政治家がいい所を引き継ぎさらに後世へバトンタッチする事が出来れば、小泉純一郎も信長になれるかも。