No.2 「機械」鏡面仕上げ ペンギンプルペイルパイルズ 下北沢OFF・OFFシアター

★★★★☆
星5つでも良いくらい。堪能しました。倉持裕さんらしい作品でした。
劇中では殆ど何も説明されません。登場人物が分かっている事は特に説明がありません。その中で観客は今回の舞台がどんな状況なのか考えながら観ていく事になります。
いつもの作品より若干短いせいか(上演時間:1時間20分ぐらい)、分かったような気になりました。
以下ネタバレ
スチュエーションというか状況はこんな感じ。洞窟の中が舞台。1m四方大の箱?が舞台中央に、男女の登場人物はそれを「機械」と呼んでいる。どうやら地上へ持って行くつもりが重過ぎて台車が壊れてしまったようです。その「機械」がなんなのか?何故地上へ持って行きたいのか?その辺の説明はありません。最も二人にもその「機械」がなんなのか分からない様子。
そこへ外出着の女性が登場。旦那さんと映画へ行く予定らしい。だが、旦那は何処にもいない。用意の時間が長すぎて何処かへ行ってしまったらしい。その女性と二人の会話で話が進んでいく。
その会話を通して観客はこの物語の世界がどういう状況なのか分かってくる。話の途中で女性の友人が登場。どうやらその友人も似たような「機械」を作った事があるようだ。そして地上へ持っていった事がある様子。突然動き出す「機械」。4人の会話で更に物語りは進んでいく。結局、「機械」が何だったのか?分からないまま終了。でも、不思議と納得感がある芝居でした。
何の話だったのか分からない芝居を説明しようと思いましたが、難しい。
この芝居では4人の役者が出ます。4人とも良かったです。私は村岡希美さん目当てで行きました。