No.26 ダニー・ザ・ドッグ 試写会 一ツ橋ホール

doradora05112005-06-15

1.★★★☆☆←客観的な目で見た評価
2.★★★★☆←思い入れを含んだ評価
http://www.dannythedog.jp/main.html
久しぶりの映画、久しぶりの試写会(もっと誘って下さい。って誰に言っとるんじゃ)
少林寺」のリーリンチェイの主演映画、脇はモーガン・フリーマンボブ・ホスキンス
以下ネタバレ
バート(ボブ・ホスキンス)の飼い犬のような生活をするダニー(ジェット・リー)。借金取立て屋の人間兵器として生活。とある取立ての時、盲目のピアノ調律師サム(モーガン・フリーマン)と出会う。ある事件を契機に一緒に暮らすようになるダニーとサム。サムは亡くなった奥さんの連れ子のヴィクトリアと一緒に住んでいる。ヴィクトリアは親友の娘。その親友が亡くなり、元々親友であった奥さんと結婚する。サムとヴィクトリアには血の繋がりは無い。
ダニーはサムとヴィクトリアとの生活で人間らしい感情を取り戻していく。幸せな日々。だが、その幸せはつかの間のものだった。かりそめの幸せを本物の幸せにするためにダニーは過去に戦いを挑む。
アクション→ほのぼの→苦悩→アクション→・・・。
1Qはテンポのある展開で楽しめた。2Qはほのぼの。ダニーの純真な言動に場内で笑いがしばしば。3Qは過去と向き合う。ここはチョッとドキドキ。意味深なセリフと音楽で、もしかしてまずい事になるの?やめて〜ダニーを苦しめないで〜な展開。4Qは・・・。
脚本がリュック・ベッソンなので「ニキータ」「レオン」と比較されるだろう作品。
キャッチコピーは「『ニキータ』『レオン』に続き、また一つ心を引き裂かれる愛の感動アクション大作が誕生した」心は引き裂かれないけどね。普通の人なら「レオン」の方がいいと言うでしょう。
映画を見ながらジェット・リーの年齢が凄く気になった。1963年生まれ。もうすっかりおやじ。動きはいいけどね。格闘シーンが「マトリックス」に似ていると思ったらアクション演出が同じでした。
ヴィクトリア役のケリー・コンドンは高校生には見えない。目じりにしわがあるし。でも、印象は良かったです。もっと実年齢に近い役にすれば良かったのに。それとピアノはもう少し上手く弾いて欲しかった。コンテストで賞が取れるとは思えない。モーツァルトピアノソナタ第11番」。もう少し聞きたかったです。
個人的な印象。この映画は2種類の家族の話。両方とも血の繋がりは無い。片方は愛情に溢れ(ダニーとサムとヴィクトリア)、もう片方は憎悪と打算と服従と支配(ダニーとバート)。実際の家族でも同じようなパターンはあるだろう。家族ってこういうもんだよ。家族っていいものだよ。って言うメッセージが込められている訳じゃない。私が勝手にそう思っただけ。血の繋がりが無くても家族になれる。愛情を持つ事はできる。だって、夫婦も最初は他人。
最後に最初のテロップでジェット・リーの事を「JET U」と書いてあった。向うでは「U」を「リー」と読むのか?「LI」が文字の関係で「U」に見えたんだと急に気が付いた。