MONNALISA

doradora05112005-07-13

先日、お祝いをしてくれた友人二人へのお返し。フレンチ初体験。
場所は恵比寿。やや分かりにくい場所にありますが、ヤフーグルメの道案内通りで辿り着けます。
http://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Kanto/Tokyo/guide/0201/P010562.html
http://www.monnalisa.co.jp
前日はやや緊張しながらも楽しみにしてました。初体験なので初心者らしく楽しもう、の気持ちで臨みました。ゆうても、ヤフーグルメにのっているぐらいだからそんなに凄くないだろう(食後この気持ちは跡形も無く吹っ飛びました)。
駅で待ち合わせて3人揃って店へ。友人二人はオシャレな格好で、私はクールビズ中ですが、ネクタイと背広の上着を着て。格好は大丈夫。
店に入ると中央の丸テーブルに案内されました。こじんまりとしていて落ち着いた雰囲気でした。「座る位置とかも重要なんじゃない?」と思いつつ適宜案内されました。
椅子がゆったりしているので、いきなりくつろいじゃいました。
ウェイター?ウェイトレス?コミ?ギャルソン?メートル・ド・テル?が寄ってきました。
女性でした。きびきびとして、でもユーモラスな感じの方でした。
食前酒、店に入るとお絞りで顔を拭きながら「先ずは生」の私なので食前酒と言われても・・。
お勧めをそのまま勧められる。シャンパンにパイナップルが入っている。お〜、これが食前酒か。
次に料理を決める。コースが4つ。アラカルトが1ページ。さて、どうしよう。
取り敢えず、友人が決めるのを待つ。二人とも「仔羊の岩塩包み焼き」が食べたいと言っている。
二人はそれが入っているコースを選択。同じでは面白くないので私はアラカルトを。メインは肉、今日はダイエットを忘れていいので、肉。色々あるけど・・・・。どうせなら食べた事が無い肉にしよう。
ホロホロ鳥」目に飛び込んできました。メインはこれ。次に前菜。これまた色々ある。
よく分からないので店員(このページはこれで統一)さんに聞きました。
「メインはホロホロ(正確な料理名は吹っ飛びました)なんですが、前菜は何がいいですかね?」
「かえるは如何でしょう?」
「かえる?青空球児・好児?古っ」
「かえるをポアレ?したものにきのこを添えて下は茶碗蒸しです(店員さんの名誉のために言っておきますが、こんな下手くそな説明じゃありません。私が覚えてないだけです。)。お勧めです」
「勧められます」
なすがまま。魚料理も頼もうと思って聞くと量が多いので2品で充分と言われた。仰せのままに。
さて、次は難関のワイン。
ワインと言えば赤だまパンチしか浮かばない私。ワインリストは料理のメニューより多い。
先ずは眺めます。でも、読んでません。分からないっての。「メルシャン」とか叫びそうになった。若しくは「シャンベルタン(「王様のレストラン」より)」
仕方が無い、はったりかますか。
「今日は二人へのお返しの食事会なのでコースに合わせていいのがあれば教えて下さい。」
「そうですねぇ〜。ロゼのシャンパンはどうでしょう?」
「・・・・。よござんす」
シャンパンといえばクリスマスにシャンメリーしか飲んだ事が無いので・・・。
グラスが出てきた。
「このグラスはシャンパン用のグラスで底が細くなっております。そこから気泡が真っ直ぐ上がってきます。見た目にも綺麗です。」
確かにそうでした。で、テイスティング。雰囲気的に私がします。初めて飲むのにテイスティングも何もなかろうに。グシュグシュ、ズズーってやるのか?
取り敢えず飲みました。おっ、美味しい。
「美味しいです」
暫くご歓談を。
最初に出てきたのはギュー(牛)テールをコンソメで固めたテリーヌ。中にオクラ。嫌いなのに。初オクラ。美味しかったです。食わず嫌い一つ克服。
次に前菜。
コースはトマトに何かを詰めてある冷菜。お皿の色とトマトの赤とソースの赤と飾りの緑の点々。
見た目が綺麗な料理でした。
で、かえる茶碗蒸し。思いっきり地味です。お皿も地味です。
見た目負け。しかし、口に入れると・・・・。かなり美味しいです。初かえるでしたが、美味しい。こんな事なら子供の頃、近所にうじゃうじゃいたので獲って食べればよかった。
きのこは袋だけ?茶碗蒸し(しつこいようですが、茶碗蒸しではありません)も美味しい。
友人にもシェアして大評判。たぶんシェアしちゃいけないんだろうけど、意識的に違うメニューを頼んだので許して。
次にコースの魚料理。あゆのムニエルに五穀米のリゾットとうにを添えたもの。これはシェアしてもらいました。店員さんが取り皿を持ってきてくれました。恥ずかしかったけど嬉しいです。お皿を交換するのも手伝ってくれました。この辺から店員さんのさり気無い気配りが全開。
3つを別々に食べても美味しいのですが、一緒に食べると更に美味しい。土曜日に食べた塩焼きとは雲泥の差。こうやって食べた方が美味しい。
次に私のホロホロ。ホロホロ鳥の中にオマール海老のムースを詰めたもの。お皿に沿って円を描くように並んでます。見た目綺麗。二人にも分けつつ食べる。ソースが美味しい。パンに付けて食べます。ホロホロは不思議な食感でした。歯ざわりがいい。付け合せに不思議なものが。見た目はじゃが芋。食べると違う。こう言うときは店員さん「これは何ですか?」「セロリでございます」そう言われて食べるとセロリだ。メインは名前に書いてあるけど付け合せはなんだか分からない。
もう一つ、巨大もやしが気になったので聞いてみる「ピーナツのもやしでございます」
3にんともへぇ〜。
色々聞いたけど付け合せに付いて一番多く聞いた。そのどれについても全て澱み無く答えた。凄い。
ちょっと戻って、パン。自家製の焼きたてのパン。天然酵母のパン(チビなフランスパン風)とミルクパン。ミルクパンが侮れん。美味しい。最後に出てきたレーズン&クルミ?パン。激ウマ。
私はレーズンが嫌いなのでレーズンパンは食べられません。しかし、これは美味しかった。食わず嫌い二つ目克服。
で、いよいよコースのメイン。その前にワインが1本空いてしまった。ソムリエ?を呼んで相談。
「メインの仔羊に合ったワインを頼みたいんですが」
「仔羊にはこの地方のワインが合います」
田口トモロヲ似(友人談)のソムリエが熱心に勧めてくれました。チョコッとお高かったのでもう一つのお勧めを頼みました。
また、テイスティング。この時点でかなり気分がいいので「どんと来い」状態。
一口。ん?何これ。まずい・・・。しまったトモロヲの言う通りにすればよかった。
替えてくれとも言えないのでそのまま注がれました。一口飲んだ友人も?顔。
そこでトモロヲが一言「デカンタしましょうか?」何それ?美味くなるんだったら何でもよし。
デカンタ(未だに何をしたのか不明)後。美味しくなってます。
飲んだワインは「Ch.Grand-Puy-Lacoste '97/Rouge/Pauillac/Bordeaux(France)」
映画ドラマ小説等でワインの味を例えるシーンがある。私たちも考えてみました。全然浮かびません。試しにトモロヲに聞いてみる。「お客様が感じた通りに表現してください」「はい」かっこいい事言おうとしたけど浮かばない。一瞬、視線が集中した。困った。
昨日、寝ないで考えた。ワインを女性に例えることがあるらしい。それに倣って。
出逢った瞬間は取っ付きにくい、美人だが冷たい印象。食事がすすみお酒が入ると徐々に表情がやわらかくなる。笑顔がキュート。料理の感想を生真面目に考える。デザートまではとてもいい雰囲気。帰り際に堅い握手でお別れ。そんな感じ。二日酔いじゃありません。
それでは仔羊。これは美味しかった(これもシェアしてもらってます、取り皿も言わないうちに来てます)。肉自体には味を付けずに肉そのもの味を、外側に岩塩が付きその塩味で食べる。肉はやわらかいし、火の通り方も完璧。大満足。
かえると仔羊はもう一度食べたい。
そしてチーズ。私は頼まずコースの分からシェアしてもらう。チーズといえば雪印の三角のやつな私(しつこい)全部で6種類出てきました。それぞれに味が違い美味しかった。カマンベールに似ているチーズが美味しい。神々のXXXって名前。
そしてデザート。既に胃袋がラッシュ状態。トイレに行って上下左右に体を振って隙間を作る。
色々あって迷っていたら、お助け店員さんが「シェフのお勧めデザート盛り合わせを如何でしょう?」「ラジャ」既に全身お任せ状態なので言うがまま。
一つのお皿に4品ずつ。3皿とも全部違う種類。この時点ではシェアする気力が無く自分の前にあるデザートをひたすら食べる。ここでも店員さんは12種類をつかえることなく説明。
劇場で長セリフを噛まない女優さんのようでした。小さく拍手。
と、何か出てきました。シャーベットとアイス。これまた3人とも違う種類。凄く嬉しい。胃袋は悲鳴。
締めのコーヒー。これにもお茶受けが。一人脱落。
最後の最後に中国茶。ラッシュ状態からもう少し乗れるよ状態まで回復。
ここで時計を見ると11時過ぎ。7時に店に入ったから4時間以上経っている。全くそんな感じはしなかった。お店の店員の方と田口トモロヲさんに感謝。そしてサカキさんへ助かりました。
あと友人二人に感謝。
年に1,2回はこういう場所で食事をしたいもんです。