未読No.66 あのころの未来 星新一の預言 最相 葉月 著 新潮文庫

doradora05112005-09-03

ネット社会、クローン技術、臓器移植、生殖医学・・・・現実に進行しているテクノロジーの諸問題。星新一ショートショートには、それらを予言するようなことが描き出されていた。ユートピアか、それとも悪夢なのか−。ひとと科学の関係を問い続ける著者が、星新一作品を読み解き、立ち止まって考える、科学と僕らのこれから。星新一の思想を知り人類の未来への想いを伝えるエッセイ。

気になった事。作者本人は「預言」と言い、編集者は「予言」と言う。星新一さんの捉え方は違ったんだろうか?
絶対音感」「青いバラ」の作者だけに話は面白いです。エッセイなのでサラッと読める。構成もショートショートの形をとっているので通勤電車で読むには最適。