No.9 イーオン・フラックス 試写会 中野サンプラザ

doradora05112006-02-22

1.★★★★☆←客観的な目で見た評価
2.★★★★☆←思い入れを含んだ評価
http://www.aeonflux.jp/

彼女の名はイーオン・フラックス
陰謀に満ちた未来の鎖を解き放つのは、君しかいない!
反政府組織の革命戦士イーオン・フラックス-
彼女は、並外れた知力、戦術、美貌、全てを身につけた最強の暗殺者。
全身が武器となり、その挑発的な衣装までも敵を欺く道具になる。
過酷な運命を背負った超人的アクション・ヒロインに、
アカデミー賞受賞女優シャーリーズ・セロンが挑む!
(チラシより引用)

「モンスター」の「スタンドアップ」のシャーリーズ・セロンが近未来SFアクション映画に!
興味深いでしょ?「キャットウーマン(見てないけど)」の二の舞になるか心配でしたが、いらぬお節介でした。SFアクションの場合、ストーリーそっちのけのアクション重視や、ストーリーに重きを置き過ぎてしょぼいCGとか、どっちつかずの映画が多いけど、これはチョッと違います。
アクションもストーリーもそれなりに良く出来ている。
以下ネタバレ
時は西暦2415年。2011年にウィルスのせいで人口が500万人にまで減ってしまった人類。
特効薬を開発したグッドチャイルド博士。世界はグッドチャイルド家を中心とした清潔で管理の行き届いた世界になった。しかし、そこには自由が無い。その圧政に対抗するのがハンドラー(彼女は幻影)を中心とするモニカンたち。中でも最も優秀なモニカンがイーオン・フラックス。イーオンにグッドチャイルド暗殺の命令が!
実は暗殺には失敗するんですよ。グッドチャイルドを目の前にしてイーオンは逡巡する。何故か?
それがこの映画のもう一つのテーマ。一体、グッドチャイルド家はこの400年間、何をしてきたのか?ストーリー的には、その辺を楽しんでください。
近未来映画での楽しみの一つに小道具があると思います。この映画でも幾つか出てきます。敵地で捕らえられた時に使う銀の玉。後ろに仰け反ると顕微鏡のようになる目。テレパシーのように相手と通信できる体に埋め込まれた玉。攻撃する植物。等々。結構いいです。でも、一番ビックリするのはイーオンの身体能力。生身ですよ?(特に強化人間とかミュータントとか蜘蛛に刺されたとか説明が無いのでそうでしょう)のっけから凄いです。飛んでいるハエを目で捕まえます。まばたきして捕まえます。剣豪かよ(箸で飛んでるハエを捕まえるイメージがある)。兎に角、スーパーマンみたいです。空を飛べないのが不思議。但し、戦術は行き当たりバッタリです。殆ど正面突破のみ。今までもあれだったら生きているのが不思議。そして衛兵?が弱い。悉く粉砕されてます。グッドチャイルドの秘書の方が余程強いよ。
さて、肝心のシャーリーズ・セロンは?カッコいいです。格闘技ゲームのヒロインみたいでした。ショートの黒髪が似合ってます。スタイルもいいし、体も柔らかい。ただ、私の好みよりスッキリしすぎている。セクシーな感じが無い。チラシには「その挑発的な衣装までも敵を欺く道具になる。」と書いてありますが、そんなシーンは無いです。そうそう唯一、寝巻きがセクシーでした。杉本彩を思い出した。なので、セクシーなシャーリーズ・セロンを見たい人には肩透かしかも。
スタンドアップ」に引き続きフランシス・マクドーマンド(ハンドラー役)が共演してます。所属が一緒なのかしら?