完読No.40 地上九〇階の強奪 ユージン・イジー ミステリアス・プレス

doradora05112006-05-17

裏表紙

標的はマフィアのボスの金庫-癌で死を宣告された老金庫破りのボロは、若き相棒のヴォンセントに最後の教えを授けるべく、危険な仕事を請け負った。目的の金庫には、マフィア壊滅の鍵となる証拠テープが隠されている。が、侵入経路はただひとつ、地上九〇階のビルの側面だけしかない!厳寒のシカゴを舞台に、男たちの熱い友情を謳い上げる感動の物語。

以下ネタバレ
「侵入経路はただひとつ、地上九〇階のビルの側面だけしかない」の文句に誘われて購入(古本屋で100円)。でも、泥棒するに際して色々と調査したり、あ〜でもない、こ〜でもないとするシーンは殆ど無いです。
ヴォンセントが九〇階に侵入すると知ったのも決行日の2日前。急な話です。では、何がこの本のメインなの?「男たちの熱い友情」です。ボロとヴィンセント、ショーン・ケントとビッガム・バーンズ(この二人は警官)。二組の男同士の友情の話です。それはそれで面白いんですけどね。「地上九〇階のビル」、この辺をもっと書いて欲しかった。