完読No.44 グルメ探偵特別料理を盗む ピーター・キング 著 ハヤカワ文庫

裏表紙
ぼくはグルメ探偵。料理関係が専門で、ライバル店で大人気の特別料理のレシピを探り出すという依頼を受けたところだ。さっそく店で至福の味を堪能し、独自の技を駆使して食材、調理方法を突きとめた。調査結果を依頼人に伝えてひと息ついていると、次の依頼人が・・・・あの料理を作ったシェフじゃないか!店の営業妨害をしている人物を見つけてくれ?それって、ぼくのことか!食欲を刺激する美食満載の新シリーズの登場。
2000年に『グルメ探偵』で出版された作品の新訳。謎解きの部分はさて置き、主人公のグルメ探偵は中々魅力的。本人はハードボイルドな探偵など全然出来ない。そもそも「探偵」と名乗るほうが変。どちらかと言えばコンサルティング&調査係り。
本筋の調査以外にも知識欲を刺激する問い合わせがある。そこで語られる薀蓄も面白い。そしてこの作品の魅力は食事。レストランで食べる、自分で作る食事が美味しそう。美人刑事や友人の女性達も個性が強くて魅力的です。肩肘張らずに食べられる一品です。