WOWOWエキサイトマッチ 9/11放送分

IBF S・ウェルター級タイトルマッチ(2006年7月8日、米国、セントルイス)
IBF世界S・ウェルター級王者
ローマン・カルマジン(ロシア):通称<地獄からの使者>
33歳(1973年3月7日生)身長181cm37戦34勝21KO1敗1分1無判定


元3団体統一世界ウェルター級王者BF世界S・ウェルター級15位
コーリー・スピンクス(米国、ミズーリ州):通称<ネクスト・ジェネレーション>
28歳(1978年2月20日生)身長177cm、リーチ198cm37戦34勝11KO3敗

hpから引用

昨年、カシム・ウーマを下して王者になったカルマジンだが、今度はそれ以来実に1年ぶりの試合。上昇機運にあるときだっただけに、時間のロスが惜しまれる。アマチュアで培った技術をベースにしたボクシングは堅実で、かつパワーも感じさせる。やや柔軟性に欠けるのは旧ソ連出身者に共通した課題だ。
対するスピンクスはウェルター級に続く2階級制覇を狙っての試合となる。こちらは昨年2月、ザブ・ジュダーとの再戦で9回TKO負けを喫して王座を転落、それ以来17ヵ月ぶりの実戦となる。しかもクラスをひとつ上げてのチャレンジである。ブランクと階級を上げたことがプラスに作用するのか、それともマイナスとなるのか、注目される。こちらはサウスポーの技巧派で、スピードと機敏な動きが身上だ。
パワーでは王者が勝るが、スピードでは挑戦者が上回る。カルマジンが正面からの力勝負に持ち込めば防衛は難しくないが、スピンクスのスピードと動きに戸惑うと混戦になるだろう。予想とすれば後者の可能性が高そうだ。終盤までもつれた展開になるかもしれない。

ロシア出身の堅実タイプのボクサーと父と叔父が世界ヘビー級のチャンピオンだと言う、正にボクシング界一のサラブレット。
ある意味エリート同士の戦い。しかし、両者とも恵まれた子ども時代を過ごしたわけではない。貧乏だったらしい。
さて、結果を先に書くと2(115対113が二人、114対114が一人)対0でスピンクスの勝ち。かなり僅差でした。実は、途中で舟を漕いでしまってちゃんと見てません。なので最初と最後の説明。
スピンクスの入場シーンは凄かった。ラッパー(アメリカで一番人気がある人だそうです。私は全然知らない。ただの薄汚れたおっさん。)を引き連れて踊りながら(ダンスと言うより踊り)登場。会場はスピンクスの地元でもあるので超満員。観客もノリノリ(古っ)。一方、カルマジンはごくごく普通に登場。ジョーさんが顔が綺麗ですねとつぶやく。これは美男子と言う意味ではなく、顔に傷が無い、ディフェンスがいいって事です。画像を見れば分かるけどね。
序盤はスピンクスの右が(サウスポーのジャブ、フック)よく当たりました。このまま、右だけで倒せるか?と感じさせました。が、途中からそのスピードにも慣れたカルマジンがポイントを取っていたそうです。
12R。ポイント計算で勝っていると判断したスピンクス陣営。リング内を逃げ回りました。結果は、さっき書きましたが、ギリギリです。もし、ジャッジが1Rカルマジンにつけていたら3者引き分けで防衛でしたよ。危ないことする。「ニュー」のアナウンスが流れた後、スピンクスが号泣したのが印象的でした。厳しい戦いだったと伺わせます。
試合とは全く関係ありませんが、変な名前好きの私としては、カルマジン。放っておけません。日本に来るなら名前は「軽魔人」「狩魔人」「駆魔人」あたりかな?地獄からの使者、狩魔人。いいでしょ?