完読No.90 レインレイン・ボウ 加納 朋子 著 集英社文庫


裏表紙

高校ソフトボール部仲間の通夜で再会した、七人の女性たち。二十五歳を迎え、そぞれが悩みやトラブルを抱えていた。過酷な仕事に疲れた看護師、厄介な職場で奮闘する栄養士、過去のあやまちを引きずる主婦・・・。彼女たちは、傷つき、迷いながら自分だけの答えを見つけていくー。ミステリのエッセンスを加えながら前向きに生きようとする女性の姿を描いた、爽やかな青春群像劇。

以下ネタバレ
連作短篇集です。その中の1篇。「ひよこ色の天使」、前に読んだ記憶がある。デジャヴ?好きな作家が決まっているから、ハードカヴァーで読んでいるのに間違って文庫本を買ってしまうことはよくある。でも、その中の1篇だけ読んだ記憶があって、他の短編は読んだ記憶がない。何故?
はてなを始めてから読んだ加納作品はこれ↓
http://d.hatena.ne.jp/doradora0511/20060726
偶然ですが、レインレイン・ボウの最後の短編「青い空と小鳥」は、「月曜日の水玉模様」の主人公達の話でした。
時系列的には「月曜日の水玉模様」→「青い空と小鳥」の順番だと思う。最初から名前は書かれていたのに全く気がつかなかった。読み進むうちに「あっ、あの作品の主人公達だ」と気がついた。なんだか、懐かしかった。
解説の北上次郎さんが、「うまいなあ加納朋子。」と書いています。確かにうまい。