完読No.9 わが身世にふる、じじわかし 芦原 すなお 著 創元推理文庫


裏表紙

ニューヨークから河田警部が帰ってきた。帰国早々、不思議な事件に遭遇した悪友は、見事な推理をみせるぼくの妻の知恵を借りようと、やってきたのだった。かどわかされた爺さんの行方を推理する表題作ほか、河田警部のニューヨーク時代や、ぼくの幼少の思い出もたっぷりの六編を収録。讃岐名物や郷土料理に彩られた、『ミミズクとオリーブ』『嫁洗い池』に続くシリーズ第三弾。

・ト・アペイロン
・NY・アップル
・わが身世にふる、じじわかし
・いないいないばあ
・薄明の王子
さみだれ
所収。
以下ネタバレ
歌野氏の作品が精神衛生上良くなかったので久しぶりの作家と奥さん&警部のトリオにほのぼのした気持ちになりました。取り扱っている謎には殺人もありますが、印象は大分違う。相変わらず、作品に登場する料理は美味しそうです。今回は作家の幼い頃の思い出の料理も登場。お腹のすいている時には読めない。