完読No.13 ゴッホは欺く下 ジェフリー・アーチャー 著 新潮文庫


裏表紙

あまりにもあくどいフェンストンのやり方に反発するアンナは、アラベラと協力して、ウェントワース家救助作戦を果敢に推し進める。二つに増えた敵の影に怯えながら、今はルーマニアで美術教授となった元恋人にある援助を頼み、舞台は自画像の買い手を求めて東京に移った。一分でもフェンストンの先回りをして、ゴッホを救わねばー自身も絵画のコレクターとして知られる著者による、胸のすく名画サスペンス。

いやぁ〜、面白かった。ケインとアベルには及ばないが(タイプも違うし)、彼の作品の中では面白い方の部類。先を読みたくて、朝の通勤電車で眠れなかった。しかも、かなりいいところで目的駅に着いてしまい、乗り過ごそうかと思った。サスペンスなのでこう思わせたら正解。