WOWOW エキサイトマッチ 3/19放送分

WBC世界S・フェザー級タイトルマッチ (3月17日、アメリカ、ネバダ州、ラスベガス)
WBC世界S・フェザー級チャンピオン、元IBF世界S・フェザー級チャンピオン、元WBO世界S・バンタム級チャンピオン
マルコ・アントニオ・バレラ(メキシコ)
33歳(1974年1月17日生)身長171cm、リーチ178cm 68戦63勝42KO4敗1無判定

WBO世界フェザー級チャンピオン、元WBAIBF世界フェザー級チャンピオン
ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)
33歳(1973年8月23日生)身長170cm、リーチ173cm 50戦46勝35KO3敗1分
WOWOWの見所

究極のメキシカン対決 技術戦ならバレラ、打撃戦ならマルケス
 10年以上もの長い間、軽中量級の第一人者の座を守ってきたバレラに、フェザー級からの参入を狙ってマルケスが挑む注目の試合。
メキシコのヒーローの主役の座が入れ替わるか?
この1年、バレラには以前のような溌剌とした戦いが見られなかった。ロッキー・フアレスとの初戦は相手主導のまま打撃戦に巻き込まれて大苦戦。再戦では経験で培ったテクニックで退けたものの、やや覇気を欠いた戦いぶりだったた。これを歴戦の疲れ、つまり衰えとして片付けていいのかどうか、判断は難しいところだ。フアレスとの戦い方を、単に打撃戦を回避するための策としてマイナスに評価するか、それとも高度なテクニックで翻弄したとしてプラス評価するか、見解は分かれるところであろう。
マルケスにも似たようなことがいえる。クリス・ジョン戦の敗北に始まり、暫定王座決定戦となったターサク戦、初防衛戦のハカ戦と、このところアジア圏の選手を相手にしての試合が続いている。相手の健闘もあって内容的には必ずしも完勝というわけではなく、一時のような圧倒的な強さは感じられない。こちらも短期の落ち込みなのか、あるいは長期的な疲れの兆候なのか、判断は難しいところだ。しかし、ターサク戦、ハカ戦では随所にカウンターの当て勘の良さを見せつけてもいる。バレラ同様、攻防一体の完成度の高いボクシングは健在だ。
ともに万能型で好戦的な選手だが、最近の傾向をみるかぎり、よりマルケスの方が攻撃的に映る。カウンターを狙いつつマルケスがプレスし、バレラが足をつかいながら左ジャブを多用してボクシングをする――そんな展開になるのではないだろうか。マルケスが主導権を握って強引に打撃戦に引き込むことができれば新チャンピオン誕生、バレラが集中力を切らさずに慎重なボクシングに徹すればタイトル防衛とみる。

決まった時から楽しみにしていた試合。普段は録画して後日見るのだが、待ちきれなかったので、10時から見ました。
結果は判定。3対0でファン・マヌエル・マルケスの勝利。マルコ・アントニオ・バレラを応援していた私としては残念な結果だが、試合自体は面白かった。両者ともキャリアも実力もハートもある選手名だけに、高度な戦いでした。唯一、残念なのは7R。教科書のような綺麗なバレラのワン・ツー。そしてマルケスのダウン。その後、バレラが倒れているマルケスにパンチ。当然減点。ダウンも取り消しになった?そのせいもあって意外なほど差がついた判定でした。1Rからバレラにやや元気がないのが気になった。一方のマルケスは気合十分、顔つきも違った(土肥ちゃんの感想)。最初はバレラが受ける作戦を取ったのかと思ったが、ラウンドが進むにつれて、どうやら押されているんだと気がついた。結局、7R以外はバレラのいいところは無かった。ディフェンスの技術もいいので致命的なパンチはお互いに当てられなかったが、終始攻めていたマルケスの姿勢がこの試合を見応えのあるものにした。
バレラはもう限界なのかな?興行的にはリマッチが面白そうだけど。