WOWOW エキサイトマッチ 4/16放送分

WBCインターナショナルSフェザー級タイトルマッチ(4/14、アメリカ、テキサス州
2階級制覇チャンピオンWBCインターナショナル・S・フェザー級チャンピオン元IBF世界S・バンタム級チャンピオン
WBC世界フライ級チャンピオンWBC世界S・フェザー級1位WBA1位、IBF3位、WBO1位
マニー・パッキャオ(フィリピン)
28歳 (1978年12月17日生)身長168cm、リーチ170cm48戦43勝33KO3敗2分


WBA中米フェザー級チャンピオンWBC世界フェザー級2位WBA10位、WBO4位
ホルヘ・ソリス(メキシコ)
27歳(1979年10月23日生)35戦32勝23KO無敗2分1無判定

WOWOWの見所

パックマン”有利は不動だが… 油断ならない不敗のソリス
3月17日に計画されたパッキャオ対バレラの再戦が流れ、そのためにバレラはファン・マヌエル・マルケスと対戦することになり、一方のパッキャオは不敗のソリスとグローブを交えることになった。ビッグマッチが壊れてもすぐにいずれ劣らぬ好カードが組めるあたりに、このクラスの層の厚さを見て取ることができるというものだ。パッキャオがテキサス州サンアントニオのアラモドームで試合をするのはバレラ戦以来3年5ヵ月ぶりのこと。験のいい会場でベスト・パフォーマンスを披露することができるか注目される。予想では圧倒的有利と見られているが、これは相手のソリスの名前が世界的に知れ渡っていないからでもある。
ソリスは1979年10月、メキシコのグアダラハラ生まれの27歳。IBF世界ライト・フライ級のチャンピオンのウリセス・ソリスは2歳下の弟である。ともに「ディフェンス技術のマエストロ(教授)」と言われるヘスス・リベロ・トレーナーに師事していたが、最近になって袂を分かったとの情報もある。アマチュアを経て98年にプロデビューしたソリスは、これまで35戦32勝(23KO)2分1無判定というレコードを残している。強豪との対戦を拾い出してみると、04年3月にオルランド・ソト(世界戦で崔龍洙アセリノ・フレイタスに敗退)に3回TKO勝ち、04年9月にはウンベルト・ソト(元WBC暫定フェザー級王者)と3回無効試合などがある。メキシコのナショナル・タイトル(スーパー・バンタム級&フェザー級)やWBA中米フェザー級タイトル獲得の実績もある。右構えから繰り出すワンツーには伸びがあるが、ややスムーズさに欠ける傾向がある。フェザー級上がりということもあって、破壊力という点ではパッキャオに遠く及ばない。
順当にいけばパッキャオが伸びのある左ストレートをヒットしてメキシカンをキャンバスに沈めるシーンが見られそうだ。ただ、パッキャオが格下相手に意外に苦戦してきたという過去のデータも無視はできないものがある。コンディションやモチベーションといった点で不十分なままパッキャオがリングに上がるようだと、その足元を救われるかもしれない。

結果は8R KOでパッキャオの勝ち。結果だけ見れば順当だが、試合は結構苦戦していた。兎に角、左が当たらない。必殺パンチが当たらなければ、流石に倒せない。知名度は無いが、ホルヘ・ソリス。35戦無敗の戦績は伊達ではなかった。最後には倒されたが、戦国時代のS・フェザー級のキャスティングボードを握れる選手の一人になれるだろう。パッキャオに関しては、やっぱり強かったとしか言いようが無い。彼の場合、このままゲームのように目の前の敵をパクパクやっつけて欲しい。次は誰だ?エドウィン・バレロ?ァン・マヌエル・マルケス?どちらとやっても面白い試合になることだけは確かだ。