完読No.41 趣味は読書 斎藤 美奈子 著 ちくま文庫


裏表紙

ふだん本を読まない人が読むからベストセラーになる。だからいわゆる「本読み」は、ベストセラーを読まずに批判する。が、それでいいのか?そう思った文芸評論家・斎藤美奈子が果敢に挑みました。
49冊を読み倒し、見つけたベストセラーの法則が6つ。読めば
、抱腹絶倒、悲憤慷慨、そして世間の事情が分かってきます。
文庫化に際し書き下ろしたのは『国家の品格』『東京タワー』
など6篇。大増刷版。

帯の文句

あなたの代わりに読みましょう!『大河の一滴』『老いてこそ人生』『鉄道員』『蜜の味』『国民の歴史』『金持ち父さん 貧乏父さん』『海辺のカフカ』『五体不満足』『声に出して読みたい日本語』等に、『国家の品格』『東京タワー』他6篇を
プラス。痛快ベストセラー書評!

以下ネタバレ
6つの法則
・読書の王道は現代の古老が語る「ありがたい人生訓」である・・・・
大河の一滴」「日本語練習帳」「頭がいい人、悪い人の話し方」
・究極の癒し本は「寂しいお父さん」に効く物語だった・・・・・
鉄道員」「朗読者」
・タレントの告白本は「意外に売れてない」という事実・・・・
「妻と私」「アー・ユー・ハッピー?」
・見慣れた素材、古い素材もラベルを換えればまだイケル・・・
買ってはいけない」「国民の歴史」
・大人の本は「中学生向け」につくるとちょうどいい・・・
「LOVE論」「ザ・ゴール」
・ものすごく売れる本はゆるい、明るい、衛生無害・・・・
五体不満足」「チーズはどこへ消えた?」「バターはどこへ溶けた」
この本で紹介されているベストセラーのうち、11冊を購入していた。そのうち数冊は途中で投げ出した。ゲラゲラ笑って読んだ部分もあれば、的外れ?と思った部分もある。全体的には楽しく読めた。ベストセラーなのになんでこんなに面白くないんだ?と思った本がメタメタに言われていたりすると思わず頷いてしまう。基本的にベストセラーは読まなくていいって事だ
な。