完読No.46 大久保町の決闘 田中 哲弥 著 ハヤカワ文庫JA


裏表紙

夏休みを迎えた高校生の光則は、母の実家のある兵庫県明石市大久保町にやってきた。到着早々村安一家の暴力沙汰に巻き込まれ、ここはガンマンの町だと知るがもう遅い。巨漢の黒人ガンマンに救われ一安心するも、光則が伝説の英雄の息子だとわかり住人からは救世主扱い。一目惚れした紅葉が村安一家に誘拐され、決闘の場に赴いた彼の運命は?伝説のデビュー長篇、書き下ろし番外篇付きのディレクターズ・カット版で登場

以下ネタバレ
いや〜あ、ばかばかしいお話でありました。そのばかばかしさがいいのだけれど。主人公の光則を始め、登場人物は殆ど駄目な奴らばかり(敵側の村安一家も駄目駄目)。まともなのは光則のおばあさんと紅葉ぐらい。紅葉に一目惚れの光則のデレデレぶりが情けなくも共感をおぼえる。わざわざ人には勧めないが、続きがあるようなので、出たら買う。