裏表紙
浦島太郎、カチカチ山、舌切り雀・・・・
すべての事件の真相は、昔話にあった？！
ここは「森へ抜ける道」という名の日本酒バー。常連の僕・工藤と山内、マスター・島の「ヤクドシトリオ」は、今夜も益体もない話に花を咲かせている。私立探偵である僕が、どうしても謎が解けない殺人事件のことを話すと（というか、山内とマスターが勝手に話してしまうのだ）、同じく常連の美人大学院生・桜川東子（はるこ）さんは、上品にグラスを傾けながら、なぜか日本のお伽話になぞらえて鮮やかな推理を展開するー驚嘆、そして思わず納得。
『九つの殺人メルヘン』に続く、珠玉のバーミステリー！
以下ネタバレ
『九つの殺人メルヘン』はそれほど記憶煮に残らなかったが、こちらは面白かった。日本のお伽噺のせいだろうか？
本題に入る前のオタク？話のせいだろうか？
以下の８つの物語で構成（コメントには深い意味はありません）。
・浦島太郎の真相：誰の視線で書かれた物か
・桃太郎の真相：本当の鬼は？
・カチカチ山の真相：狸殺しの犯人は？
・さるかに合戦の真相：へぇ〜、あの歴史上の出来事が元
・一寸法師の真相：どろろと同じ
・舌切り雀の真相：主客逆転
・こぶとり爺さんの真相：役人はいつの世も袖の下を欲しがる
・花咲爺の真相：大自然の営み
まくらの部分ではっとした事。
『ドカベン（アニメ）』の主題歌って、音符の長さの組み合わせが『巨人の星』とまったく同じ。
両方知っている人は、頭の中で思い浮かべて下さい。確かに長さが同じ。っても『ドカベン』の主題歌を知っている人は少ないか。
「取れないボールがあるものか。構えたミットが受け止める。あ〜青春のストライク♪」変な歌。
