完読No.64 1ポンドの悲しみ 石田 衣良 著 集英社文庫


裏表紙

数百キロ離れて暮らすカップル。久しぶりに再開したふたりは、お互いの存在を確かめ合うように幸せな時間を過ごす。しかしその後には、胸の奥をえぐり取られるような悲しみが待っていたー(表題作)。16歳の年の差に悩む夫婦、禁断の恋に揺れる女性、自分が幸せになれないウェディングプランナー・・・・。迷い、傷つきながらも恋をする女性たちを描いた、10のショートストーリー。

以下ネタバレ
解説によると、石田衣良さんと一緒に仕事をしたことがある女性達は、彼の事を「衣良さま」と呼ぶらしい。
「衣良さま」全開のお話たち。完全に女性用の読み物です。私は嫌いじゃないけど、男友達に聞かれたら「全然好きじゃないよ」と照れ隠しに言うでしょう。そんな感じの作品集。正直に言うと「ケッ」っていう感じもなきにしもあらずですが、その辺は上手に書いてます。リアル・ファンタジーって感じ。4つぐらい選んで「石田衣良恋愛ドラマステージ」とか銘打ってドラマ化すればいいじゃん(何で反抗的なんだ?)。女性ファンは読むべき。んで「ケッ」って思ったら声かけて下さい。お友達になれそう。