完読No.91 火天の城 山本 兼一 著 文春文庫 


裏表紙

信長の夢は、天下一の棟梁父子に託された。天の聳える五重の天主を建てよ!巨大な安土城築城を命じられた岡部又右衛門と以俊は、無理難題を形にするため、前代未聞の大プロジェクトに挑む。信長の野望と大工の意地、情熱、創意工夫−すべてのみこんで完成した未曾有の建造物の真相に迫る松本清張賞受賞作。解説・秋山駿

以下ネタバレ
安土城を建造したのは誰?織田信長。ブーッ。答えは大工さん。その大工の話。築城の指示を出す信長の姿はある意味新しい。ミステリーの要素はあまり無いと思うのだけれど、松本清張賞受賞作との事。岡部又右衛門の気合とその他の職人達の心意気が頼もしい。頭のなかで中島みゆきの歌が聞こえた。「本日、未熟者〜」って歌が違う。
しかし、織田信長をこんな風に描けるとは、盲点。
WEB本の雑誌。8月の課題図書。
http://www.webdokusho.com/shinkan/0708/b_1.htm