完読No.128 荒蝦夷 熊谷 達也 著 集英社文庫


裏表紙

宝亀五(西暦七七四)年、陸奥国の北辺には不穏な火種がくすぶっていた。陸奥を支配せんと着々迫り来る大和朝廷。そして、その支配に帰属する、あるいは抵抗する北の民、蝦夷。動乱の地に押し寄せる大和の軍勢の前にひとりの荒蝦夷が立ちはだかった。その名は砦麻呂(あざまろ)。彼が仕掛ける虚々実々の駆け引きの果て、激突の朝が迫る−。古代東北に繰り広げられる服(まつろ)わざるものたちの叙事詩

以下ネタばれ
もう今年も数日というこの時期に、こんな凄い本に巡り合えるとは・・・。嬉しい。
砦麻呂(あざまろ)の人物像がいい。絶対的なリーダー。部下の信頼も厚い。その反面。人間とは思えないような行動をとる。そのギャップが魅力的。現代には、絶対に存在し得ないタイプ。無理を承知でお願いしたい。この続きを書いてください。書いて欲しいなぁ〜。