No.10 なるべく派手な服を着る MONO ザ・スズナリ 

★★★★☆
以下 ネタばれ
客演を迎えての公演。MONOでは初(私は初。以前あったとの事)。
先週に引き続きスズナリ。しかし、かなり狭かった。お尻が分裂しそうだった。それはさて置き。
登場人物。6人兄弟とその内縁の妻。父親が危篤状態にある。最後の一目にと集まった兄弟。上の4人は四つ子、5男がいて、末っ子は養子。末っ子は兄たちに可愛がられている。しかし、5男は無視される。挙げ句の果てに連れてきた彼女には別れを告げられる・・。存在感が無いのよ。
そんな中、徐々に明らかになる、それぞれの秘密。ゆっくりと進む芝居なのにミステリを少々。さすがな演技力と緻密な会話。それが一人一人の人物を浮かび上がらせる。兄弟達の人間関係が一つの出来事で崩壊する。崩壊は彼らの母親にも、その思い出も崩壊する。そして、新たなる人間関係が構築されていく。
私は四男と内縁の妻との関係が可笑しかった。大臣と奴隷。ライオンは雄、虎は雌。シマウマの縞は人間が書いている。カンガルーの袋はオーストラリア人が縫い付けている。
面白い芝居でした。さすがMONO。