完読No.29 クドリャフカの順番 Welcome to KANYA FESTA! 米澤 穂信 著 角川文庫

doradora05112008-06-03

裏表紙

待望の文化祭が始まった。だが折木奉太郎が所属する古典部で大問題が発生。手違いで文集「氷菓」を作りすぎたのだ。部員が頭を抱えるそのとき、学内では奇妙な連続盗難事件が起きていた。盗まれたものは碁石、タロットカード、水鉄砲―。この事件を解決して古典部知名度を上げよう!目指すは文集の完売だ!!盛り上がる仲間たちに後押しされて、奉太郎は事件の謎に挑むはめに…。大人気"古典部"シリーズ第3弾。

以下ネタばれ
古典部シリーズはいいですね。誰かドラマ化しないかな。以外に理屈をこねくり回すから、映像向きじゃないのかな?それより、今回の舞台が文化祭だったので、嫌でも思い出してしまった。

ここからは本とは関係ありません。私の個人的な思い出。

高校2年の時、私は文化祭実行委員副院長でした。別にやる気があった訳ではない、単にボーッとしていたら空いているポストが、委員長と副委員長しかなかっただけだ。委員長は絶対に嫌だったので、それを同じクラスのYを騙して押し付けて、自分は副委員長におさまった。仕事は、「ただいまより○○祭を始めます」と壇上で挨拶するだけ。
委員長も挨拶だけだが、当然、もっと長い。舞台袖で手をあわせて謝りました。ごめんねY。
仕事が無いといっても、人手が足りないとかり出される。ポスター作成と入り口の門の作成。夏休みが殆どこれでした。でも、部活にも入っていないので、いい暇つぶしでした。
そうこうする内に、委員会の仲間とも親しくなり、周りが見えてきました。そして、委員会に入っていないのに、何故かまめに参加する女子、Yさん(紛らわしいな)がいることに気が付きました。わが高校のミス○○です。高校生離れした大きさでした。それに魅かれたわけではないが、性格もいいし、優しいし(怪我した時に手当てをしてくれた)、可愛いし(なにせミス○○)。何となくで参加した文化祭実行委員会もすっかりYさんが目当てに変更。ライバル、多数。何とかこの夏の間に、仲良くなりたい。すっかり、青春していた私。そんなある日。帰り時間。
下駄箱でYさんと遭遇。待ち伏せはしてません。本当に偶然。方向は真逆でしたが、ごまかして駅まで一緒に。Yさんは電車、私は自転車。駅までの坂道を自転車を押しながら可能な限りゆっくりと歩く。Yさんは、普通に歩く。二人の影が長〜くなり。会話も途切れ、ドキドキの緊張状態。
と、後ろから男の影。「よう、何やってんだ二人で。怪しいなぁ〜」。三好だ。嫌いだから実名だ。
お前、武士の情けって言葉を知らないのか?普通は素通りするだろ?
三好のせいで私のささやかな幸せは無くなりました。三好の下らないおしゃべりを聞きながら、駅までの道をとぼとぼと・・・・。死○でし○え。他人に明確な殺意を覚えた初めての瞬間でした。
文化祭終了後、Yさんにアタックしようと思っていたら。ライバルの一人が泣きながら私のところに来ました。「Yさん、Uと付き合っているんだって」
何?Uは同じく委員会のやつ。何のことは無い、YさんはUが目当てで手伝っていたんです。なんと分かりやすい。そして、なんと馬鹿な俺達(ライバルも入れて)。そして、馬鹿三好。
みなさんの近くに、場の雰囲気が読めず、下らない話ばかりする、40ぐらいの三好はいませんか?いたら、一発、殴ってください。以上 青春の1ページでした。