近未来の日本に、鎖国状態の「江戸国」が出現。
競争率三百倍の難関を潜り抜け、入国を許可された大学二年生の辰次郎。
身請け先は、身の丈六尺六寸、目方四十六貫、極悪非道、無慈悲で鳴らした「金晴屋ゴメス」こと長崎奉行馬込播磨守だった!
ゴメスに致死率100%の流行病「鬼赤痢」の正体を突き止めることを命じられた辰次郎は----。
「日本ファンタジーノベル大賞」大賞受賞作。
以下ネタばれ
表紙がこんなですよ。
好奇心一杯の本読みとしては、買わずにおれないでしょう。
内容は、奇を衒ったものでなく、じっくりと人間を描いています。
日本の中に、江戸という鎖国を作り出し、そこでの人々の生活をある事件を軸に描いていく。
設定が出来あがった時点で、ある程度の水準の作品が出来る予感がある。
これを映像化した場合。
金晴屋ゴメスは誰がやる?