完読No.13 警視の孤独 デボラ・クロンビー 著 講談社文庫

裏表紙

ヴィクトリア朝の歴史ある館が火事になった。
持ち主は、地域の再開発に反対していた大物政治家。
焼け跡からは女性の遺体が見つかる。
警視・キンケイドと警部補・ジェマをあざ笑うかのように、犯人は第二、第三の放火を企て、行方不明者は10歳の少女をはじめ、女ばかり3人に。
警視の家庭にも危機が迫る。

警視シリーズも10作目。
キンケイドとジェマの仲も、いいんだけど、問題多数。
ラブシーンは無いけど、精神的にはハーレクインロマンス。
この作品では、いつもより事件性が強くて、謎が中々解けない。
被害者候補も何人もいて、犯人探しと被害者探しが同時進行です。
キンケイドファミリーは問題山積で、特に子供がらみは大変。
心情的にはキンケイド&ジェマに近いけど、相手のお祖母さんも、考えている事は分かるし、そういう事でしか存在できない人もいるし。
一概に悪いとは言い切れないかな?