完読No.43 ふたりの距離の概算  米澤 穂信 著 角川書店

「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」をモットーに、すべてにおいて<省エネ>を目指す折木奉太郎は高校二年生へと進級した。
彼が所属する古典部に、新入生・大日向友子が仮入部する。
このまま入部するものだと思っていたのだが、ある日突然、入部はしないと告げるのだった。
どうやら部員の千反田との会話が原因のようだが、奉太郎は納得ができなかった。
千反田は他人を傷つけるような性格ではないーー。
奉太郎は、入部締切日に開催されたマラソン大会を走りながら、大日向の心変わりの真相を推理することに!

殺人事件が起きない、日常の謎を解くミステリー。
論理のアクロバットならぬ、論理の屁理屈を駆使して、謎を解く。
嫌いじゃないので、楽しめました。