No.76「お母さんが一緒」第6回ブス会@下北沢 ザ・スズナリ

★★★★★

さみしがりやの羽座さんが、内田慈さんと知り合いで、その縁で観に行きました。
兎に角、心技体じゃないけど、脚本、演出、役者がいいです。
特に長女役の岩本えりさんが良かった。

作り込んだ温泉旅館のセット。姉妹らしい女性二人。母親の悪口、次女の悪口を言う姉(長女)。長女が部屋を出て、入れ替わりに次女が部屋へ。
母親と長女の悪口。まぁ、普通の会話なんだろうけど、悪口にしか聞こえない(笑)
母親の誕生日を祝うために集まった三人。でも、三女のサプライズプレゼントが明らかになるのを機に過去の恨み?を蒸し返す三人。
兎に角、三人の生き様が両親、特に母親からの影響が強く、更に姉妹からの影響も強く。それぞれが、あなたのために言っているのよ的な、余計なお世話な言動の数々。それを言っちゃあおしまいよな言葉のキャッチボール。一度も出てこない母親の影響も含めて、家族って姉妹って、近しいからこそ憎いし、気になるし、ライバルだし。当事者達はいい加減げんなりしているが、外から他人が見ると面白くて仕方がない。脚本のペヤンヌマキさんの人間観察力は素晴らしい。そして3姉妹の3女優が素晴らしい。そして、三女の婚約者。一人だけ男性の加藤さんが、濃い女性陣の中で一服の清涼剤?箸休め的にいい感じでした。

http://busukai.com/
脚本・演出

ペヤンヌマキ

出演

内田慈 岩本えり 望月綾乃 加藤貴宏