裏表紙 「密さ」 空海は、立ち止まり。天を仰いで、はっきりと言った。 「密?」 「おれは、密の何もかもを、根こそぎこの手に欲しいのだよ」 「−」 「そのためには、ただの留学僧空海として青龍寺へゆくよりは、あの空海ということでゆく方が早かろう」 そ…
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