完読No.112 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ1 夢枕 獏 著 徳間書店


裏表紙

「密さ」
空海は、立ち止まり。天を仰いで、はっきりと言った。
「密?」
「おれは、密の何もかもを、根こそぎこの手に欲しいのだよ」
「−」
「そのためには、ただの留学僧空海として青龍寺へゆくよりは、あの空海ということでゆく方が早かろう」
そう言った空海を、逸勢は、しみじみとした眼で見つめた。
「とんでもないことを考える男だな、おまえは−」

以下ネタバレ
出ているのは知ってましたが、読み始めると止まらなくなるので距離を置いてました。でも、丁度読む本が切れたので購入。結果。はまってます・・・・。巻ノ4まで一気に読みそう。