WOWOWエキサイトマッチ 11/28放送分

<WBC世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ>MGMグランドガーデン
エリック・モラレス(C) VS マルコ・アントニオ・バレラ
エリテリブレ(恐怖の男) VS ベイビーフェイスアサシン(童顔の暗殺者)
2000年2月10日12Rモラレスの判定勝ち
2002年6月22日12Rバレラの判定勝ち
今回はラバーマッチ(1勝1敗で迎えた第3戦)
S・フェザーがナチュラル・ウェートであるモラレス、S・バンタムがベスト・ウェートのバレラ。
見た目はバレラが小さいが、圧倒的な体格差には思えなかった。
両者の比較
エリック・モラレス:58.97kg
48戦47勝34KO1敗 メキシコ出身 28歳 身長173cm リーチ183cm
マルコ・アントニオ・バレラ:58.74kg
63戦58勝41KO4敗1無判定 メキシコ出身 30歳 身長168cm リーチ170cm
データで比較するとモラレスの方が1回り大きいい。特にリーチの差が気になる。
戦前の予想は体格で勝るモラレス有利。掛け率もモラレス優勢。観客もモラレスファンが多い。
いよいよゴング。
1Rからバレラが積極的に攻める。少し予想と違った展開。元々モラレスはスロースターターなのでこれはバレラサイドの作戦なんだろう。
4R目ぐらいまではややバレラ優勢な感じ。バレラの1,2,3がいい。モラレスはリーチ差を利用した右がいい。
5、6Rは解説のジョー小泉氏と浜田氏の採点が分かれる。モラレスがフットワークを使って距離を取り始めた。バレラは上下に打ち分ける。
7、8Rバレラの左がモラレスの顔面を捉えている。モラレスの右顔面が腫れている。鼻血も出た模様。モラレスは1発1発が強い。
9Rこのラウンドも解説者の採点が分かれる。モラレスは右狙い。バレラはプレッシャーをかけつつコンビネーションで攻める。終了ゴング後両者エキサイト。
10Rこのラウンドも解説者の採点が分かれる。モラレスの遠距離からの右がヒット。
11R勝負のラウンド。両者の打ち合い。バレラはモラレスのパンチを貰いながらも前へ出る。
モラレスはノーガードで打ち合う。終了のゴング後観客はスタンディングオベーション
12Rモラレスのパンチによろけるバレラ。猛然と襲い掛かるモラレス。踏ん張るバレラ。
12Rなのに両者のパンチには力がある。体力は殆ど底をついた感じ。でも、気力で攻める。
特にバレラは常に前へ出る。バレラ凄い。
12R終了のゴング。
両者歩みより笑顔で話をしていた。
そして採点の発表。
114対114引き分け、115対114バレラ、115対113バレラ。
2対0でバレラの勝利。モラレスは憮然とした表情。バレラの握手を拒否。
リング上でのインタビュー。バレラのインタビューの時にオスカーデラホーヤ登場。バレラはオスカープロモーションの所属選手。自分の勝利の時より喜んでいるデラホーヤ。「うちの選手やで〜」と言った表情。
モラレスのインタビューの時「何故握手をしなかった?」と何度も聞かれていた。モラレスはうざったい様子。折角のいい試合が下手なインタビューのせいでやや興醒め。
さて、私はテレビを見ながら解説者の採点をメモしてました。
両者ともモラレスの勝ちでした。私もモラレスが勝ったと思いました。
試合開始前、ジョー小泉氏が採点の事について意味深なことを言ってました。こうなる事を予想していたのか?ジョー小泉氏についてもう一言。今日はいつものジョークが出なかった。いい試合だったので真剣に見ていたのかな?
試合は終始緊張感があり攻撃も防御もどちらの選手も高いレベルでした。判定の試合ですが、非常に面白かったです。今年のベストマッチはデラホーヤVSホプキンスだと思いますが、この試合もその次ぐらいに良かったです。