完読No.25 茫然とする技術 宮沢章夫 著 ちくま文庫

ヤフーの紹介文。
かつて、これほどまでに読者をよくわからない時空に置き去りにするエッセイがあっただろうか。脱力感みなぎる71篇。面白さを伝えるのが困難な本として絶賛をあびてきた奇書、ついに文庫化で、またもや読者をおきざりにする。大変笑える。おかしい。
間違って買ってしまうととんでもない目にあいます。何だか分かりませんから。
私は大好きです。このブログを書くにあたって目標としている作家です。
何か面白い作品・・・・。ある日うつむき加減に歩いていると電柱に広告が貼ってあった。
うつ病、赤面症の方。ご相談下さい」別に何でも無い事と思うでしょう?
でも貼ってある場所が問題なんです。電柱の一番下に貼ってあったんです。そう言うどうでもいい事に興味を持ってさらさらっと書いてます。そう言うことが好きな人には最適。
この本のあとがきは大人計画松尾スズキです。彼がまだ全然影も形も無い頃からの知り合いだそうです。彼が岸田戯曲賞を取った時の宮沢氏のコメント「俺が最初に松尾を見つけたんだ」。
見つけてくれて有難う、見つかってくれて有難う。