No.24 イン・ザ・プール シネセゾン渋谷 何故か入場料は1000円

doradora05112005-05-26

1.★★☆☆☆←客観的な目で見た評価
2.★★★★★←思い入れを含んだ評価
http://www.inthepool.jp/
笑わせてもらいました。まるでマッサージの名人に「あなたこってますね〜、ここでしょ、ここ」「何で分かるんですか」「あたしぐらいになると、顔見ただけで分かるんですよ〜」「あっ、そこはキク♪」「でしょ」てな感じの映画。まるで私のために作ってくれた気さえする映画(大げさかな?)2005年マイ裏ベスト1はこれに決定。

奥田英朗直木賞を受賞した人気小説「空中ブランコ」の主人公、精神科医の伊良部が大活躍する「イン・ザ・プール」を三木聡監督が映画化。主演は松尾スズキ、共演はオダギリジョー市川実和子田辺誠一。原作のテイストをそのままに随所に笑いが散りばめられたエンターテイメント・ムービー。by yahoo

以下ネタバレ

つぼ1.松尾スズキ。今回は役者として参加。こう言う松尾スズキもありだと感心。靴に小石が挟まりそれを取ろうして坂道を転がり落ちるシーンが笑えた。元妻の絵は誰?メーテル
つぼ2.オダギリジョー。あんな役をやらせていいのだろうか?水野美紀がよく許したな。彼のファンは絶対に見るべし。裸体が思う存分味わえます。ナには見えませんのでご注意を。
つぼ3.お色気ナース。絶対に日本人じゃないと思ったら日本人だった。色気より「ふんっ」っ感じが良かった。
つぼ4.真木よう子さん。田辺誠一の恋人役。仕方が無い。だってファンだから。
つぼ5・岩松了田辺誠一の上司役。この人を見るとどうしても笑ってしまう。私の中では日本一の女優。
つぼ6.おばちゃん。「ガキの使いやあらへんで!!」を好きな人は絶対に笑える。

3つの短編を平行して映していく。それぞれの登場人物(オダギリジョー田辺誠一、市川美和子)は相互には係わらないが、伊良部先生(松尾スズキ)が扇の要になり、1本の作品のような仕上がりになっている。その意味で脚本は良く出来ていた。原作が好きで原作のイメージが明確な人はキャラが違うと思うかもしれないが、読んでない人は映画の方が面白いと思う。
3人のうち2人は患者として、1人は最後に患者になる人として登場。その辺もバランスが取れていた。
症例1.オダギリジョー。継続性勃起症。奥さんに浮気されて離婚。その時にかっこつけて爽やかに別れたため、かどうかは知らないが、そうなってしまった。24時間その状態ってのは多分辛い。オダギリジョーが苦労すればするほどおかしい。ナにに冷水をかけたり、エアーサロンパスを吹きかけたり・・・。「原因は元妻にあり」と診断した伊良部と彼女に会いに行く。その時の伊良部の元妻への罵倒がおかしい。ついでに伊良部の自分の元妻への罵倒もおかしい。
症例2.市川美和子は強迫神経症。会社へ行く途中で「鍵は締めたか?」「ガスは消したか?」「クーラーは消したか?」「ドアは施錠したか」等々、気になって仕方が無い。結局仕事をすっぽかす。これはおかしいんだけどあまり笑えなかった。
一人暮らしをしていた時、私もこれに近い状態だった。流石に仕事をすっぽかす事はしなかったが、駅まで行って帰った事はある。今までそれが強迫神経症だと知らなかった。でも、一人暮らしをすると誰でもなると思う。同居人がいるとその症状が出なくなる事でも分かる。市川美和子が家に帰ると先ずドアノブをガチャガチャさせるのはリアル。私もやっていた。そして締まって無い事が何度もあった。洗面所の水を出したまま会社へ行った事も何度もある。ガスの消し忘れは無いが、クーラーの消し忘れは・・・。なので身につまされた。しかし、市川美和子って変な顔だなぁ〜。この映画を見る前はあんまり好きじゃなかったけど、最後にはなんだか可愛く見えた。
症例3.田辺誠一。プール依存症。ちはる(久々に見た)が奥さんで真木よう子が恋人。許せん。不幸になれ、なれ、と思っていたらこの役が一番かわいそうだった。田辺誠一が伊良部の診察を受けにきた時の松尾さん(伊良部)の顔(笑顔)がいい。

この3人を治療(田辺誠一の治療はパート2で(嘘))はめちゃめちゃだが、結果的には成功。
オダギリジョーは怒れない自分を解放して治した、市川美和子は締めたかどうだか忘れてしまった物を確かめに行く事で治した。田辺誠一の治療方法が気になる。
ガセビア。映画で田辺誠一が奥さんに言うネタ。
「?」って猫が○○している姿が元。上の「クネッ」とした部分が尻尾で「・」がお尻の穴。
「!」って猫が怒っている姿が元。上の「ボウ」が尻尾で「・」がお尻の穴。
「・」は猫のお尻の穴。