完読No.42 ルパンの消息 横山秀夫 著 KAPPA NOVELS SPECIAL

doradora05112005-05-27

帯の文句:横山秀夫の隠し玉!「幻の処女作」がついにベールを脱いだ!
裏の文句:

「昭和」という時代が匂い立つ社会はミステリーの傑作!
平成2年12月、警視庁にもたらされた一本のタレ込み情報。15年前に自殺として処理された女性教師の墜落死は、実は殺人事件だった-しかも犯人は、教え子の男子高校生3人だという。時効まで24時間。事件解明に総力を挙げる捜査陣は、女性教師の死と絡み合う15年前の「ルパン作戦」に遡っていく。
「ルパン作戦」-3人のツッパリ高校生が決行した破天荒な期末テスト奪取計画には、時を超えた驚愕の結末が待っていた・・・・。
昭和の日本を震撼させた「三億円事件」までをも取り込んだ複眼的ミステリーは、まさに横山秀夫の原点。人気絶頂の著者がデビュー前に書いた「幻の処女作」が、15年の時を経て、ついにベールを脱いだ!

これだけ書かれたら買わないわけにはいきません。
以下ネタバレ。
第一作にはその人の書きたい事が全部詰まっている。正にそんな作品でした。
多少、若い点もあります、伏線も分かります、でもいい作品です。時効物(友人によると横山さんは時効物が多いそうです)であり、青春物であり、警察物であり、ラブストーリーでもあります。
最後の最後にはほろっとさせます。