月曜ミステリー劇場 横山秀夫サスペンス ネタ元

doradora05112005-09-06

http://www.tbs.co.jp/bansen/moon/01.htm
原作は『動機』。原作を読んでいる。ドラマ化するに際して若干人間関係を変えている。
以下ネタバレ
主人公はサツ回りの新聞記者。記者暦10年になるが、未だに大きな事件を任された事が無い。主人公は、それを自分が女性であるが故の差別だと思っている。父親は新聞記者だ。13年前に死亡。あとを継ぐように新聞記者になる。大手には入れず地方新聞社に就職。それに関して劣等感がある。男性社会の縮図のような新聞社と警察。この二つの世界で生きている女性。
そんな中、幼児溺死事件が発生。殺人か事故か。犯人側の視点は全く無い。あくまでも男社会で生きる主人公の苦悩と負けないぞ、と突っ張って生きるが故に起こる行き過ぎた行為等を丁寧に描いていく。ラストで犯人を崖に追い詰めて説教をたれるシーンが無いので、2時間ドラマファンには物足りないかも。社会派って言えば社会派だけどメッセージ性が強くないのですんなりと見れる。
謎も随所に散りばめられている。何故、あの人は私に情報を提供してくれたのか?
何故、学生時代の先輩は私を引き抜こうとしたのか?何故、主人公が書いた記事で不買運動が起こるのか?伏線を上手く使っているのでそれぞれの謎解きに一々納得できる。原作と大きく変えた点があるが、そのせいで駄目になってない。これは脚本が上手かった。
横山秀夫は長編より短編の方が面白いので、これからもドラマ化して欲しい。
主人公は沢口靖子でいいかどうか?微妙なところです。じゃあ誰がいいか?
年齢32才。美人だが、気が強くて上昇志向が強くて周りにいるとややけむったい女性。
あれ、沢口靖子でピッタリだ。
役者ではあめくみちこが良かった。「40過ぎの独身女の一世一代の恋」とか言われていた。
ジョビジョバ長谷川朝晴が出ていた。友人がファンなので直ぐにメールした。
敬称略。