No.10 SPL 狼よ静かに死ね 試写会 一ツ橋ホール

1.★★★☆☆←客観的な目で見た評価
2.★★☆☆☆←思い入れを含んだ評価
http://www.spl-movie.com

殺破狼(シャ・ポー・ラン=SPL)。それは中国占星術で反乱を司る”七殺””破軍””貧狼”の3つの星を意味する。
「これらは3人の主要登場人物-サモ・ハン<殺>、ドニー<破>、サイモン<狼>を象徴的に表している。それは-破壊、対立、強欲-と悪いことを象徴している。しかしそれらは組み合わせ次第で人生を豊かにする。」(ウィルソン・イップ)チラシより引用

まず、極私的なこと。サモ・ハン(いつのまにこの名前になったんだ?昔はサモハン・キンポーだったのに。)について。学生時代、私のあだ名はサモハンだった。太っていて丸顔で目がギョロッとしていたから。尤も、そのあだ名で呼んでいたのは一人でしたが。そんな事で彼には親近感を感じる。「おと〜さ〜ん!」はそれ故。
さて、映画。かなり久しぶりにサモ・ハンを映画館で見る。「プロジェクトA」以来かな?
何年前だよ。

男たち、厚く、美しく。
魂を揺さぶる壮大なる<バイオレンス・オペラ>の誕生!!サモ・ハンV.S.ドニー!!
香港映画史上に残るベストバウト!(チラシより引用)

何だか期待しちゃうじゃない。結論から言うと結構だめ。アクションが少ない。ラストシーンのサモ・ハンV.S.ドニー・イェンのバトルは年齢の割りに動きが良かった。けど、単純にアクションシーンだけ比べれば、直前の殺し屋V.S.ドニーの方がかっこよかった。
それに脚本が・・・・。警察対マフィアのボス。マフィアのボスは、捕まえても証拠不十分ですぐに釈放されてしまう。それに業を煮やした警察が違法捜査をしてもボスを捕まえようとする。それに対してボスは殺し屋を仕向けて、その班のメンバーを一人一人殺していく。
善対悪、と言う単純な構図ではなく、意地と意地のぶつかり合いみたいな感じ。でもね、ボスにしても実際の悪をやっているシーンが殆ど無いので、あまり悪く思えないんだよね。どちらかと言うと警察の横暴が目立ってしまう。その警察にしても殺される直前に心暖まるシーンを挿入して、観客の同情を誘う感じの脚本になっている。あざといんだよね。無理やり感があります。結局、誰に感情移入する事無く最後まで来てしまった。音楽もそのまますぎ。もう少し少なくてもいい。画面見なくてもどんなシーンだか分かる。
香港映画らしい、楽しいアクションに溢れた映画を見たい(ジャッキーの映画って事?)
81.4