完読No.14 容疑者Xの献身 東野圭吾 著 文芸春秋

受賞作 2006年(134回) 直木賞受賞作品。父親が珍しく読みたいと言っていたので購入。
「文章がうまい」と誉めていました。個人的にグッと来てしまう設定でした。
以下ネタバレ
トリックについては書けないですが、薄々気がつきながらも見事に騙されました。動機については軽くしか触れていませんが、私は凄く分かりました。他人から見れば何故?と思う事でも本人にとっては物凄く重要で大事で大切な事はある。ラストシーンのうめき?絶叫?慟哭?が悲しい。
若しかしたら別のラストシーンもありえるけど、所謂ハッピーエンド。そうするとファンタジーになってしまうのでああいう結末にしたんでしょう。この作品も心のどこかで違うラストシーンを希望しつつ読みました。