完読No.23 娼年 石田 衣良 著 集英社文庫

doradora05112006-03-23

このところ石田衣良さんの本ばかり読んでいる。友達からまとめて借りたというせいもあるが、一番の理由は読み易いからでしょう。そして、どの本についても言えると思うのは「やさしい」ところかな。べたべたした優しさとは違う、さり気無い「やさしさ」に包まれている。主人公に対する「やさしさ」もあれば、主人公が登場人物に対してしめす「やさしさ」もある。その辺が心地よい。取り上げている題材は「やさしさ」とは無縁の物も多いが、根底にある「やさしさ」に救われる。決して癒し系の話しでは無いが、ちょっと疲れた時などに読むといいかも。