No.31 カーズ 新宿文化シネマ 映画の日

1.★★★☆☆←客観的な目で見た評価
2.★★★☆☆←思い入れを含んだ評価
http://www.disney.co.jp/movies/cars/
以下ネタバレ
思っていたより面白かった。クライマックスシーンでは涙ぐんでしまった。
主人公はカーレーサー?カーレース車?ライトニング・マックイーン。物凄い才能でデビューの年にもかかわらずチャンピオンになれそうな勢い。しかし、その才能のせいか自分勝手で、自分一人でも勝てるかのように錯覚。ピットクルーは呆れて全員辞めてしまう。迎えた最終レースはまれに見る激闘。結局、決着が付かず決定戦を行うことに。そのレース場へ移動途中アクシデント発生。地図に無い村に来てしまうマックイーン。そこでの出会いが彼の心に変化をもたらす。
そんな話。でも、どうなんだろう?大人が見るには当たり前すぎるし、子供が見るには難しい。難しいと言うより心に響かないと思う。道徳論的な作品。勝つためには手段は選ばない。どんな手を使っても勝つ。でも、人からの信頼、信用、尊敬は得られない。そして、一人で何でも出来るんなんて事は無い、誰でもどんな才能があっても、他人の協力を得ること無しに何かを成し遂げることは出来ない。その二つの教え?がメインテーマ。大人は分かりますよ。それなりに歳を重ねれば色々あるし。実体験でも感じるとこはあると思う。でも、子供はどうなんだろう?どこまでを子供として捉えるか難しいところですが、小学生以下はなんとも思わないと思う。逆にこれを見て作り手の意図を感じ取れる子供って怖い。大人の顔色を見て生きる子供。そこまでは大げさかな?なんにしても子供が見る事は時間の無駄のような気がする。オープニングの短篇の方がよほど受けていた。それと叙情的なシーンが多いので眠くなる。言い換えればアニメとは言え普通の映画の手法を採っているのでそのつもりで見に行かないと長くて退屈な映画と感じてしまう。アニメで約2時間って・・・。子供の限界を超えている。映像は素晴らしく綺麗です。実写かと見まがうシーンも多々あります。さすが、ピクサー。これってピクサー&ディズニーの最後の作品なのかな?