No.19 桃色超合金 わたなべチャンネル 中野アクトレ

★★★☆☆
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大学時代の友人の会社の同僚が客演で出るということで付き合いで観に行きました。
友人は殆ど芝居を観ないのでこう言う小さい劇場にビックリしてました。多少閉所恐怖症のけがあるので私的にはそちらの方が心配でした。
以下ネタバレ
舞台はあるアパートの1室。工場勤めの女性が主人公(マコト)。小さな不幸から大きな不幸まで、色々と経験している。でも、本人はそれを不幸とも思っていない。「幸せって何?」それほど強烈なメッセージではありませんが、この舞台の主題はこれでした。物語は2つの話を交互に進め、最後にそれらをつなげる構成。舞台は全く同じだが、時間が違う。過去と未来。マコトはリストラ寸前。工場長との不倫が奥さんにばれて工場長は不倫関係を清算したい。でも、マコトはその事はどうでもよく、今の仕事を続けたい。給料が半分でもいい。その仕事はねじとバネを見る仕事。ひたすら見続け、不良品があれば取り除く。しかも夜勤。およそ若い女性が喜ぶ仕事ではない。マコトは何故その仕事に固執するのか?それはかつて一緒に暮らしていた男との思い出のため?その辺りは最後の数分でチョッとだけ出てきます。さらっと流すので分からない人もいるようです(友人は分かってませんでした。)。こう言うチマチマっとした話は割りと好きです。強烈なメッセージ性は無いけど、マコトの悲しみ、苦しみ、幸せは伝わってきます。その基本構成を生かしつつ、いらないところを削って(特にギャグシーン)もう少し話を広げてみても良かった気がします。役者陣は及第点でした。友人の同僚も○。ただ、マコトと葉月(過去のマコト)は、同じ人に見えなかった。好みの問題と言うより、わざと違う感じの女優さんを選んだ気がした。葉月さん役の女優さんの方が可愛かったけど、私はマコト役の女優さんの方が好みです。もう少し疲れた感じが出ると良かったと思う。脇役はもう少し刈り込んで4人芝居ぐらいにしたほうが良かったと思う(そうすると友人の同僚は出ない事になるけど)。ラピュタのギャグは止めた方がいい。受けないと言うことで使ったのかもしれないが、面白くない。