No.35 海猫街 桟敷童子 ベニサン・ピット

★★★★☆
以下ネタバレ
私は基本的に小劇場系が好きです。劇場も小さい方が好きです。ベニサン・ピット、小さい劇場です。桟敷童子、初見ですが、アングラ&大衆演劇臭がプンプンです。客入れを役者さん達も手伝います。舞台用の化粧をしているのでチョッとビックリ。時代劇?なのでビビッた。
話は単純。日露戦争後の貧しい海岸沿いの村、町?、嶽崎。彼らは海賊の末裔。それを誇りに思っている。でも、貧しいので船を売ったりして細々と生活している。そんな時、政府御用達の会社、憂鯨社が視察に来る。この地に憂鯨社が来れば豊かになる。村をあげて歓迎する。憂鯨社にはある思惑がある。その思惑のために海女を探している。海女は嶽崎の隣の景浦にいる。景浦は海賊が連れてきた奴隷の末裔。貧しいし嶽崎からは差別されている。その中のシラコ(アルビノ)の海女。彼女が選ばれた。一流の海女でも潜らない場所。そこに何が?・・・・。
海女が潜る前にする祈り、呪文が迫力。そしておばばがカッコいい。全体的になぜ今の時代に、この芝居なの?的な古臭さがあるけど。兎に角迫力があります。多少の引っかかりは気になりません。役者の能力に多少差がありますが、全体を観ると気になりません。迫力に押されて一気に最後まで観てしまった。役者陣と大道具さんに拍手。かなり苦労したと思います、あのセット。
話とはあまり関係ないのですが、途中で(必然性はあるのですが)女性が上半身裸になりました。いいもの観させてもらいましたが、出来れば無しにしてほしいです。私も男ですからついつい眼がそちらへ行ってしまいます。あまり凝視するのもなんなのでチラ見。余計な事に神経が行ってしまう。嬉しい不満ですね。まぁ、おっ○い見たかったら別のところへ行くので!そんなにサービス(そんな意図は無いと思うけど)してくれなくて結構です。充分に面白いですから。