No.34 さよなら僕の小さな名声 五反田団 駒場アゴラ劇場

★★★☆☆
以下ネタバレ
私小説ならぬ私演劇との事。作演出の前田氏も出演。これが私演劇って事?
駒場アゴラ劇場って小さい劇場なんです。そこへギュウギュウと詰め込みます。お陰で酸欠。かなり寝てしまった。
でも、感じた事を書きます。これは恐らく前田氏の夢をそのまま芝居にしたのではないだろうか?
どういう事か?私小説って自分に起こった事を書きますよね?それをそのまま演劇に持っていっても面白くないと思うんです。だって、本人出ているし。そこで考えた。「私」の部分を拡大解釈して今まで見た夢をそのまま芝居にした。私はそう思いました。そう考えると一見繋がりの無い筋にも納得できる。夢って筋が無いから。でも、自分が主人公だから妙にリアル。小説にするとかなり脈絡が無いものになると思うけど、演劇にすると意外にまとまる。私の記憶では夢をそのまま表現した芝居って無い、と思う。登場人物の台詞に「だってこれってあなたでしょう?」(ちょっと記憶が曖昧)というのがあった。夢って全て自分ですよね。まぁ、小説も映画も自分なんだけど、その究極の状態は夢。全ての言動が自分自身だから。そういう意味で面白かった。でも、寝てしまった。残念。あっ、夢だから寝たのか!!