完読No.93 考える水、その他の石 宮沢 章夫 著 白水社


帯の文句

かっこいい笑いとは マルクス兄弟赤塚不二夫タモリ、たけし、竹中直人いとうせいこう松本人志モンティ・パイソン大人計画・・・・ 笑いの「革命児」たちはもちろん、さまざまな表現者の仕事っぷりについて、ときに冷や水を浴びせたり石を投げたりもしながら考えてみた-。
何か?1980年代論序説も含む、痛快無比なエッセイ集。

「くだらない」という言葉が「ほめ言葉」になる世界がある。それを理解してもらえない人と話をすると、突然、コミュニケーションが不全になり理解しあえない。とはいえ、それもまた「他者」。
なんとか出会っていかなくてはいけないが、決定的に「話にならない」場合があって、どうしたらいいか困惑する。というか、そもそも「くだらない」が、「ほめ言葉」っていうのもどうかしているのだが。・・・本書「ボーナストラック:Web日記より」所収

この人のエッセイは大好きです。文章というより眼の付け所が好きです。で、この本。エッセイではありません。評論集?もう少し軽めです。しかし、私にはかなりの部分が理解できなかった。読み進めますけど、理解出来ない。単純に書かれている時代が古いのは関係無いと思うんだけど、得意分野?のはずの演劇系の話でも理解できていない。
まるで彼の著書「『資本論』も読む」のようになってしまった。結局、自分が馬鹿だということがはっきり分かっただけだった。
追記:「勝ち組」「負け組」に対して自分は「引き分け組」だと書いてあった。私はやや「負け組」寄りの「引き分け組」辺りにいたい。いつでも、負け組に行けるけど、決して「勝ち組」には行かない。