WOWOWエキサイトマッチ 11/13放送分

「私は見た」の説明の前に、メインカード。
IBF世界ヘビー級タイトルマッチ(11月11日アメリカニューヨーク)
IBF世界ヘビー級チャンピオン元WBO世界ヘビー級チャンピオン
ウラディミール・クリチコウクライナ
30歳(1976年3月25日生)身長200cm、リーチ204cm49戦46勝41KO3敗


WBC中米カリブ・ヘビー級チャンピオンIBF世界ヘビー級3位、WBA3位、WBO8位
カルビン・ブロック(アメリカ)
31歳(1975年1月22日生)身長186cm、リーチ195cm22戦全勝19KO

WOWOWの見所

最後の砦といわれたハシム・ラクマンまでもが落城、ついにアメリカから世界ヘビー級のタイトルが消失して3ヵ月・・・いよいよアメリカの本格的な反攻が始まる。第一弾こそモンテ・バレットがニコライ・ワルーエフ(ロシア)に返り討ちに遭ったが、今度は本命の登場である。
 ブロックはアマチュア経験豊富な31歳で、1回戦敗退とはいえシドニー五輪にも出場した実績を持つ。01年2月のプロ入り後は22戦全勝(19KO)と期待どおりの成長をみせ、6年をかけて世界タイトルに王手をかけた。右ストレートや左フックに破壊力を秘める正統派のパンチャー・タイプ。身長は188センチ、体重100キロ〜105キロと現在のヘビー級にあって体格はレギュラー・サイズといえる。まだ底を見せていないだけに、アメリカのファンはこの黒人パンチャーに大きな期待を寄せている。
 しかし、挑む壁が厚く高いことも彼らは知っている。ご存知クリチコは今年4月、クリス・バード(米)を蹴散らしてIBFタイトルを奪った豪の者だ。3年半前にWBOタイトルを失ったあと深刻なスランプも経験したが、このところ4連勝(2KO)と復調した。
自信とともに右ストレートの破壊力が戻り、総体的に経験値が著しくアップしたのが好作用しているようだ。
 クリチコにとってブロックが警戒を要する相手であるのは間違いないが、迷うことなく自分のボクシングを貫けば大きなトラブルに陥ることはないはずだ。体格のアドバンテージを生かして慎重に戦い、好機に右を狙い撃てば中盤のKOも見えてくるのではないだろうか。
Written by ボクシングライター原功

一瞬期待したが、やはり巨人は強かった。7R TKO勝ち。綺麗なワン・ツーがヒットしました。右ストレートが首の辺りに食い込みました。折れたんじゃねぇ?と思わせるほどの強烈なパンチ。序盤はもたついた(慎重だった)が、結果を見ると順当。カルビン・ブロックはサリーちゃんのパパみたいな眉毛だから(ボクシングの強さには全く関係ないけどね)。あと、あだ名がボクシング・バンカー。どういう意味?元銀行員だから。けっ、面白くないあだ名をつけて。だから、負けるんじゃ(またまた、ボクシングの強さには全く関係ないけどね)。
さて、「私は見た」の説明。この日放送されたもう一つの試合。
IBF世界ミドル級タイトルマッチ(9月23日ドイツ)
IBFチャンピオン
アルツール・アブラハムアルメニア)”キング”

IBFラテンアメリカ・ミドル級チャンピオン
エディソン・ミランダ(コロンビア)”パンテーラ(豹)”
アルツールは英語でアーサーの事。アーサー王と引っ掛けてニックネームがキング。ジョーさんたまにはためになること言う。若しかして得意の駄洒落?
ミランダはコロンビアの黒豹の名に恥じぬ、序盤からアクティブな攻撃を見せる。背が高いし(194cm)リーチが長いし、ややラフファイト気味ながら破壊力のアルパンチを打ち込んでました。一方、チャンピオンはガードを固め隙をついてはパンチを集中させる、攻防分離の姿勢を崩しません。
私が見たのは4R残り34〜33秒。その直前にチャンピオンがミランダを一歩的に攻撃、ロープに追い詰めた。そして一瞬の隙を突いてミランダの左アッパーがチャンピオンの顎を捉えた。チャンピオンの右斜め後方から写していたカメラではそのインパクトの瞬間は捉えられていなかった。解説席の2人もゲストも高柳アナもこの事には触れなかった。その後、チャンピオンの動きが止まった事を考えるとあの瞬間しか考えられない。5Rのミランダのヘッドバットは駄目押し。あれは酷い反則。反則負けにしてもいいくらい。その後もローブローの反則を3回も取られ、これだけでマイナス5ポイント。最後の方はKO狙いでブンブン振り回してきました。3対0でチャンピオンの判定勝ち。反則のマイナス5ポイントが無くても2対1でチャンピオンの勝ち。単純に比較出来ないけどね。
この試合の見所は口から血を流しながら6Rから12Rを戦い抜いたチャンピオンの気迫。アルメニア人魂を垣間見た気がする。どんな試合でもシーンとしているドイツの会場が沸いていた。それだけでもこの試合の熱が伝わる。再戦させてもいいと思う。
この試合を見ながら、矢吹丈とウルフ戦を思い出した。ウルフはクロスカウンターで顎を壊されて負けしまい、人生でも負け犬になってしまった。この試合のゲストこそあおい輝彦さんにして欲しかった。香川さんもいいんだけど。ジョーさんとオタク対決になってしまうから。