No.42 ロープ NODA・MAP BUNKAMURAシアターコクーン 

★★★★☆
前半、寝てしまった。痛恨の極み。一緒に観た友人によるとガックンガックンしていたらしい。後ろの人はグーグーお腹が鳴っているし。友人にとっては最悪の観劇環境だったようです。すいません。
感想については落ち着いてから書きます。昨日、半休したから仕事が溜まっているのさ。
以下ネタバレ
身体が重い。でも、太っているせいじゃない。太っているのはいつもの事だが、この重さはただ事ではない。ジョジョでこんなスタンドがあったな。子泣きジジイが背中にへばり付いている感じ。
そんな私信はさて置き。
NODA・MAP。この作品を傑作か?と問われれば、う〜んと悩んだ末にノーって答えるでしょう。かといって、駄作でもない。今まで観た他の作品に比べて、深くまで理解しないと分からない作品だと思った。元々、野田さんの作品は、簡単ではないのですが、この作品は難しい。でも、難解ではないんですよ。そこが難しい。
ストーリーはいつもどおり書く気無いけど、物語の舞台は「プロレスのリング」です。ロープはそのロープの事。でも、それ以外にも色んな意味を含ませている。兎に角、台詞だけを追いかけても理解出来ない。少なくとも私は最後まで観て何となく端っこの方をさわれた気がする。最低でももう一度観ないと私は理解出来そうも無い。
キーワード的な言葉をいくつか羅列する。
・あるものを無かった事にする。
・無かった事をあるようにする。
・リングから降りたらそれは暴力(殺人)
・プロレスを八百長だと思っていない若さ。
・今は無くなってしまった私の未来も、まだあなた達にはある。
・おれはキラじゃない(←これは関係無い)
・ボランティアの入国審査官。
・実況
何のことやら。もう一回観たいなぁ〜。寝ないで・・・・。
さて、役者陣。
主演?の藤原竜也さん、意外と大きいのでビックリ(他が小さいと言う噂。野田さんとか三宅さんとか)
同じく主演の宮沢りえさん。かなりの長台詞を必死にしゃべっていた。もう暫く置いた方がいいと思う(私が観たのは2公演目)。カワイさを前面に出していない役なので、相当難しい役だと思った。
渡辺えり子さん。役柄にピッタリ。野田さんの動きが少なかったのは彼女の張り手のせい?
野田秀樹さん。普段に比べて圧倒的に出演時間が短い。作・演出に集中したせいか?
橋本じゅんさん。この人は何処でもじゅんさんです。ベテランプロレスラーの役が良く似合ってました。
宇梶剛士さん。あのガタイの良さが存分に生かされてました。
三宅弘城さん。野田さんとのチビチビコンビがユーモラスでした。
中村まことさん。キーマン的な役柄を飄々と演じていました。一緒に観た友人が家の近所の飲み屋で飲んでいるところを目撃した事があるそうです。
明星真由美さん。全身タイツがエロかったです。目のやり場に困る。どんどん舞台に出て欲しい。
明樂哲典さん。プロレスラー役の人かな?
AKIRAさん。元本職だけに、彼の肉体だけがプロレスラーとして説得力があった。
松村武さん。声が異様に通るんだよね。この人。逆に脱いだら凄い肉体だったら面白かったのに。
舞台美術。相変わらずシンプルですが、普段に比べて具体的でした。後ろの黒い幕になんと書かれていたのか、非常に気になる。