完読No.102 パンク侍、斬られて候 町田 康 著 角川文庫


裏表紙

江戸時代。ある晴天の日。街道沿いの茶店に腰かけていた牢人は、そこにいた、盲目の娘を連れた巡礼の老人を、抜く手も見せずに太刀を振りかざし、ずば、と斬り捨てた。居合わせた藩士に理由を問われたその牢人・掛十之進は、かの老人が「腹ふり党」の一員であり、この土地に恐るべき災厄をもたらすに違いないから事前にそれを防止した、と言うのだった・・・・。圧倒的な才能で描かれる諧謔と風刺に満ち満ちた傑作時代小説!!

凄いって言えば、凄い。付いて行けないって言えば、付いて行けない。嫉妬すると言えば、嫉妬する。はちゃめちゃな内容なのに、なぜこんな風に書けるんだ。まとめられるんだ。不思議だ。