完読No.103 しゃばけ 畠中 恵 著 新潮文庫


娑婆気(しゃばけ):俗世間における、名誉・利得などのさまざまな欲望にとらわれる心
裏表紙

江戸有数の廻船問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う・・・。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。

以下ネタバレ
非常に面白かったです。ファンタジーと銘打たれてますが、私はミステリーにカテゴライズした方がいいと思いました。こんな、連続殺人のやり方は、読んだ事が無い。普通のミステリーでは反則になるんですが、この本の場合はOK。
主人公の一太郎がいいです。仁吉(にきち)と佐助の手代コンビ(実は妖(あやかし))もいい。助さん格さん?私は戦鬼と護鬼を思い出した。その他、様々な妖が登場します。私のお気に入りは鳴家(やなり)。なんか、可愛い。
次ぎの作品も読むぞ〜。